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2013年11月27日 (水)

品川駅改良工事レポ (2013/11/24) 第3回切換工事完了

予定通り、24日の午前10時頃に完了した、品川駅改良工事の「第3回切換」、
終了後の様子を、24日の午後に確認してきました。

Photo 

※クリックで拡大します。別タブか別ウインドウで表示させておくと、レポートが分かりやすくなるかもしれません。

 
今回の切換工事では、大きく分けると以下の動きがありました。
 
1、旧田町車両センターの留置線群使用停止・新留置線群使用開始
2、9・10番線の使用再開
3、7・8番線の使用停止
4、駅の南方にある、横須賀線~東海道線間の渡り線の配線改良
5、13番線に閉塞増のため信号機増設
 
このうち、品川駅のホームから確認し辛い1番を除く、2~5番についてまとめていきます。

 
まずは、使用が再開された9・10番線の様子から。

Img_21542<9・10番線ホーム 川崎寄り>
川崎寄りに新設された連絡階段の途中から撮影。
ホームの端に近いため、この付近のホームは狭めです。

一連の改良工事では、どのホームも両隣のホームを使用しながらの改良になるため、
抜本的に改良しているように見えて、既存の配線に起因するホームの幅や、連絡通路の位置などに、かなりの制約が出ていますね。
そのあたりは、品川駅に限ったことではないですが…。

連絡通路と新階段の接続箇所は、

Img_21472<新階段との接続箇所>

Img_21482_3<新エレベータとの接続箇所>
フェンスが撤去され、このようになっていました。

Img_21552<9・10番線ホームにて>
事前に話題になっていた、9・10番線の案内表示の色ですが、
結局、9番線・10番線共に、緑色のまま切換工事が完了しました。

9・10番線の頭上の案内板の「緑色」については、
『大きな役割のないホーム=JR東日本のコーポレートカラーの緑色で案内』という説があるようで、
(後述しますが)ほとんど発着列車のないこのホームの現状からすると、その説が一番説得力がありそうです。

Img_21562 
『湘南ライナー』と書かれた10番線の案内板(10/27確認)ですが、目隠しシールが剥がされないまま、切換工事を終えました。

これまでのレポートで、待機列が邪魔にならない10番線への使用ホーム変更を予想していた湘南ライナーですが、
実際は、発車番線を11番線に統一したのみでした(下の写真も参考)。
見事に予想を外してしまいました…。

Img_21422<参考:11番線の湘南ライナー案内板>
湘南ライナーの発車番線は11番線に統一されています。

Img_21452<参考:東海道線下り列車の発車番線案内>
また、11番線からも横須賀線への進出が可能となったので、
これまで、横須賀線を使用するため12番線から発車していた「湘南ライナー1号」が、11番線発車になりました。
 
これにより、ライナー待機列を回避するために11番線から発車していた、18:23~18:40・18:48発の下り普通列車は、
他の列車と同じ、12番線からの発車に変更となっています。

 
湘南ライナーの発車番線については、後ほども考察します。
話を戻して、再び9・10番線の様子を。

Img_21592 
9・10番線の照明器具は、基部ごと交換するタイプのLED照明が使用されていました。
他の駅でも結構見かけるので、首都圏のJRでは、このタイプがスタンダードとして広まっていきそうです。

Img_21662 
9・10番ホームの中程。
改良前にこの位置にあった、旧チタ区からの機回し線なども飲み込んだ幅になっているので、
他の駅では見られないようなホーム幅になっています。

『ホームを写真左側に拡幅した分、元からあった部分(写真右側)を削ればいいのでは?』と、一瞬思いますが、
元からホームがあった部分には、駅コンコースの太い柱や業務用エレベータなどがあるので、
線路のスペースとして利用することが出来ず、このような太い幅のホームになったようです。

Img_21692 
9・10番ホームの、東京寄り連絡階段より。
このあたりも、本当に広いホーム幅です。

上の写真中央に見えている、シール貼りの番線案内表示ですが、
シールの下が興味深いことになっていました。

Img_21672 
まずは10番線から。
写真では見づらいですが(クリックで拡大すると判別可能)
シールの下に『湘南ライナー』という文字が隠れていることが分かります。

また、9番線ですが、

Img_21682 
こちらは、シールの下に『臨時ホーム』という文字が隠れていました。

看板を用意しながら、今回の切換工事では目隠しシールを剥がさなかったとなると、
来年の3月改正あたりでシールを剥がして、「10番線 湘南ライナー用ホーム」「9番線 臨時ホーム」の案内がお目見えすることになりそうですね。
(さすがに、東北縦貫線開業までそのままということは無いでしょう。)
 

Img_21443 
また、10番線の営業列車は、早朝の始発列車が1本のみ、
9番線に至っては、現状では営業列車が設定されていません(回送列車の設定のみ)。

Img_21582<9・10番線ホームにて>
9・10番線ホームの柱の案内カラーは、頭上案内板の「緑」色とは異なる、「黒」色でした。
湘南ライナーの発着が始まれば、色も変わるのでしょうけど。

Img_21632<10番線中程にて>
10番線の中程にあった発車案内表示機ですが、
こちらは、「黒」でも「緑」でもなく、無色の状態でした。
その代わり、3月改正から使用されると思われる湘南ライナーの「オレンジ色」が、目隠しシールの縁から顔を覗かせていました。

 
続いて、東京寄りに新設された出発信号機の様子を。

Img_21862_3<10・11番線東京寄り>
こちらは11番線からの写真になりますが、
10番線・11番線の東京方に設置されていた出発信号機も、稼働が始まりました。

Img_21722_2<9番線東京寄りにて>
9番線の東京寄り出発信号機も、稼働が始まりました。

Img_21892 
この写真は、10番線の出発信号機の下部にある、176L 場内信号機の案内板ですが、
新留置線が、旧留置線の名称(白金群線、月見群線など)を引き継いでいることが確認できました。


9・10番線の様子はこのくらいにして、続いて、閉鎖された7・8番線の様子を。

まずは8番線側から。

Img_21782<8番線ホームの様子 その1>
使用停止となってからごく僅かなので、まだホームの照明は灯ったままでした。

Img_21532_3<8番線ホームの様子 その2>
しかし、既に、架線はブラケットごと撤去済みで、
「使用停止」ということを実感させられる状態でした。

Img_21492<7・8番線の川崎寄り>
7・8番線の線路(写真右から伸びてきている線路)は、既に本線とは繋がっていませんでした。
使用が始まった9番線の線路(写真中央)が輝いているのとは対照的に、錆で黒ずんでいました。

Img_21522_2 
7・8番線の川崎寄りに残っていたダブルスリップスイッチですが、
切換工事で挿入されたシーサスクロッシングの中央(クロス)部分と干渉するため、途中から切断されています。

 
続いて、7番線の様子を。

Img_21962<7番線ホームの様子>
7番線の東京寄りの様子ですが、こちらは架線もまだ残っていました。
ホーム照明が灯ったままということもあって、現役時代と変わらないように見えます。

Img_21952_2<7番線東京方の出発信号機>
そして、逆を向くと、えっ!? 出発信号機、まだ点灯してますね。
帰宅後に情報を集めると、どうやら、24日16時頃の時点では、まだ現役だったようです

写真はありませんが、旧留置線にはE231系が留置されたままだったので、
留置編成を脱出させるための線路として、7番線だけは、この時点でも「生きて」いたようです

Img_21982<7番線川崎寄りの様子>
7番線は、旧留置線群と本線を結ぶ大事な役割を与えられていたため、
川崎寄りには、きちんと終端標識が設置され、過走対策の土嚢が積まれていました。

この7番線、いつ頃まで生かされるのか気になるところですね…。


続いて、横須賀線西大井寄りの配線改良について。

※この渡り線新設の詳しい内容は、以前の記事を参照

Img_213222<13番線より撮影>
この場所は、22日終電後の工事で、新しい渡り線の設置が終わっていたので、
23日終電後に、不要となった分機器の撤去が行われるだろう…と思っていたのですが、
意外にも、不要になった分岐機は、そのまま残っていました。

「ヒゲ」のように、一部が残っているこの分岐機ですが、今後、撤去が進むものと思われます。

Nishioi   
【参考】今回の切換工事で挿入/撤去された分岐機の位置
赤線が挿入された渡り線。青線青丸が撤去された、または撤去される予定の分岐機。
 

Photo_2
 
※クリックで拡大できます


次に、13番線(横須賀線上り本線)で行われていた、信号機増設についてまとめておきます。

13a 
13番線の西大井寄りに新設された信号機は、13番線の新しい「第三場内信号機」でした。
場内信号機が新設されたため、これまで使用されていた中継信号機(ホーム中程にあった第三場内信号機を中継)が使用停止となっています。

13b_3 
これまでの第三場内信号機は、使用が停止され…、

13c_3 
60m程東京寄りに新設された信号機が、「第四場内信号機」になりました。

 
13番線での信号機増設ですが、やはり、閉塞を増やす目的でした。
朝ラッシュ時に、上り列車の間隔をさらに詰めることが可能になり、遅延の拡大防止が期待できますね。


ここまでは変更点をまとめてきましたが、不明点も出てきました。

 
第3回切換工事が終わり、切換工事は残り2回ですが、移動させる必要のあるホームは、
あと、東海道上り本線・京浜東北線・山手線の、計3ホーム。
これらの切換を、どう2回でまとめていくのか、現状では全く分かりません…。

東海道上りホームと京浜東北線ホーム、あるいは、京浜東北線ホームと山手線ホームを同時に切り換えれば、残り2回で済みますが、
どちらも無理があるような気が…。
趣味誌・専門誌の特集記事に期待したいところです。

 
【2014/6/6 追記】
その後の専門誌の特集記事で、東海道線のホーム数は維持され、品川駅のホーム数は削減されないことが判明しました。
詳細はこちらの記事へ → 品川駅改良工事レポ(2014/04/19)+考察など

過去の記事にも結構なアクセスがあるようなので、こちらにも追記しておきます。


オマケその1

Img_218422<11・12番線ホームにて>
今回の切換工事と直接関係しているかは不明ですが、
12番線ホームの東京寄りに、謎の鉄骨基礎が建設中でした。

何になるのでしょうね…。


オマケその2

日経BP社の『ケンプラッツ』に、今回の切換工事を取り扱った記事があり、
1ページ目に、新車両基地の配線図が載っています。

ケンプラッツ:田町の車両基地移設が完了、山手線新駅いよいよ(2013/11/25)
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131116/640429/

『鉄道と電気技術』誌の2012年3月号(でしたっけ?)に掲載されていた、
第3回切換工事完了後の配線図と(ほぼ)同じものが掲載されています。

しかもこの記事、目をこらすと、新車両基地の留置線名まで読み取れるという、実に嬉しい仕様に。

※12/25追記
鉄道ジャーナルの2014年2月号に、第3回切換工事の記事があり(P138・P139)、
P138に新車両基地の配線図が掲載されています。
ケンプラッツのオンライン記事よりも図が鮮明で、留置線名がはっきりと読み取れるので、こちらもオススメです。
(もっとも、見開き1ページのために約1,000円が釣り合うか…は判断が分かれそうですが)


長くなりましたが、以上で、品川駅改良工事の「第3回線路切換工事」のレポートを終わります。
今後、使用停止となった箇所の撤去工事が進むはずですが、12月は忙しくなりそうで、次回は未定です。


※11/28修正
一部画像を差し替えました。

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コメント

9・10番線のシールで隠した案内看板ですが、
以前使っていたものにシールを貼っただけです。

12番線を閉鎖して工事している間、11番線を下り本線、
10番線をライナーホームとして使用していましたが、
そのときに設置されていたものです。

その後、12番線を下り本線として使用再開し、
9・10番線ホームを閉鎖して工事に入りましたが、
工事の間、10番線ホームの案内には手を着けられていませんでした。
工事の終盤、9番ホーム線路側の新型案内看板が設置された後になって、
ようやく文字が隠されています。

また、川崎よりの新設階段の案内で
同じような処置がなされていないことを考えても、
湘南ライナーが10番線に戻ることはないのではないでしょうか。

ちなみに、湘南ライナーに乗って品川11番線に到着すると、
次のライナーの編成が10番線に停車しており、
11番線のライナーとほぼ同時に
東京へ向けて回送列車として発車しています。

投稿: 湘南ライナー利用者 | 2013年12月15日 (日) 14時27分

コメントありがとうございます。

10番線の案内板、第1回切換~第2回切換の頃に使用されていたものをそのまま流用しているのですね。
特に、川崎寄りの案内板は、第2回切換後に9・10番線ホームが、ホームごと一時撤去されたので、
てっきり、新品が取り付けられたと思い込んでいました…。


>川崎よりの新設階段の案内で同じような処置がなされていないことを考えても、
>湘南ライナーが10番線に戻ることはないのではないでしょうか。

確かに、仰る通りですね。
次の記事で訂正しようと思います。


ご指摘、本当にありがとうございました。
これからも、当ブログをよろしくお願い致します。

投稿: すいごう | 2013年12月15日 (日) 23時51分

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