板橋駅 電留線整備工事(2015/06/20) ※追記あり
品川駅周辺の再開発計画のひとつ、京急品川駅の地平移転計画の影響で、
将来的な使用停止・撤去が噂される、山手線の品川駅電留線。
<山手線 品川駅電留線>
これまでは、「京急品川駅の再開発に関連した、将来的な計画」と扱われることが多かった話題ですが、既に、関連する事業が動き出していることが分かりました。
JR東日本 東京工事事務所が制作している「東工技報」のNo.27(2013年度)によると、
品川駅にある山手線電留線(5編成分)の使用を停止するため、
『現在留置している山手線車両5本を「東京総合車両センターに2本」「池袋運輸区に3本」に移転し、
池袋運輸区に留置されている埼京線車両3本を、取得した板橋駅東側用地に電留線3線を新設し、移転する計画である』とのこと(原文ママ)。
Twitter等の目撃情報によると、板橋駅では既に工事が始まっているとのことで、
6/20(土)に、現地の様子を調査してきました。
※9/12(土) 【画像追加および一部修正&追記】
<板橋駅 東側>
板橋駅の東側には、かつて貨物線があったスペースがあり、貨物取扱廃止後は空き地となっています。
東工技報 No.27によると、2007年にJR東日本がJR貨物から取得したとのことです。
<板橋駅 池袋寄り>
板橋駅電留線は、池袋方から進入する配線となる予定です。
また、電留線への進入ルート確保のため、上下線間には渡り線(片渡り)が設置されるとのこと。
この渡り線を使用することにより、池袋方面からの電車が板橋駅で折り返しすことが可能となります。
それを見越してか、E233系7000番台の駅名対照表には、既に「板橋」が入っています。
<電留線終端部(予定)>
東工技報 No.27掲載の平面略図によると、
新設される電留線の終端部は、写真の建物の奥の端あたりになるようです。
また、用地の幅の都合により、この付近の電留線は2本分となり、
残りの1本分は、池袋側にずれた配置となるとのことです。
<既存設備の撤去 1/2>
6月下旬現在、現地では貨物線時代に使用されていた設備の撤去作業中でした。
<既存設備の撤去 2/2>
撤去され、積み上げられた木製枕木。
工期は、「平成27年5月から平成27年9月まで」となっています。
電留線3本と渡り線の新設にしては、少し工期が短いような気も…。
板橋駅で行われている、電留線新設工事の調査は以上です。
次回の調査ですが、8~9月頃を予定しています。
【参考資料】
・JR東日本 東京工事事務所 東工技報 No.27(2013年度) P26「板橋駅電留線整備計画」
※9/12(土) 【画像追加および追記】
<現地の様子 2/3>
9月に再訪したところ、工事は全く進んでいない状態でした。
<現地の様子 3/3>
JR板橋駅では、駅改良・バリアフリー工事が2015年度の秋頃から始まるとのことで、
(参考:細川正博豊島区議のブログ 2015年6月18日の記事より)
6月頃から行われていた工事は、駅改良・バリアフリー工事に向けた準備工事だったようです。
品川駅改良工事の内容を考えると、板橋駅への電留線設置計画が変更になることはないと思われますが、
板橋駅への電留線設置および、留置車両が移転する時期は、まだ先になるようです。
記事の内容に不正確な箇所があり、申し訳ありませんでした。
お詫びするとともに、訂正させて頂きます。
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コメント
2015年12月現在、板橋駅構内電留線予定地のもと貨物線レールは撤去されたようです。
12月になって一気に進みました。
投稿: このHPを読んだ近隣住人 | 2015年12月28日 (月) 00時20分
工事の進捗情報、ありがとうございます。
近いうちに現地を確認しようと思います。
投稿: すいごう | 2015年12月29日 (火) 03時01分