« 品川駅改良工事レポ+その他(2015/07/18) | トップページ | 銚子電鉄 車両の現状(2015/09/19) »

2015年7月29日 (水)

品川駅改良工事の今後…専門誌より

株式会社オフィス・スペース社が発行している、総合土木技術雑誌「土木施工」。
今月号(2015年8月号)の特集「変わる首都圏の大ターミナル」で、品川駅改良工事についても取り上げられてます。

改良工事のこれまで・今後についても言及されているので、
今回の特集で明らかになった点を、2点紹介します。

 
①第5回切換工事の時期
②途中で新車両基地の配線が変わった理由


①第5回切換工事の時期

まず、全5回の切換工事のうち、最後の「第5回切換工事」の時期について、特集記事より引用します。

 
I期施工として東海道上り本線を新車両基地側に移設するまでに、5回の線路切換が必要となった。
各回の切換内容は以下のとおりである。
 
(中略)
 
④第4回切換(平成26年12月6日)
改修した8番線を東海道上り副本線として使用再開した。
 
⑤第5回切換(平成28年秋頃)
改修中の7番線を東海道上り本線として使用再開する。

【引用元】オフィス・スペース社「土木施工」 2015年8月号
特集「変わる首都圏の大ターミナル」のP81「品川駅改良計画 線路切換計画」より

 
第5回切換工事は2016年秋頃に行われ、7番線が東海道上り本線として使用再開されるとのことです。

これまで、「品川駅改良工事」の「I期工事」は、
 
「I、東海道上り本線の新車両基地脇への移転が完了」し、
「II、5・6番線ホーム(第3ホーム)を7・8番線側に曲げる改修が終わる」
 
ところまでと解釈していましたが、「I期工事」には、5・6番線の改修完了・使用再開までは含まれず、
7・8番線ホームを東海道線上りホームとして暫定的に使用開始するところまでが、「I期工事」となるようです。
5・6番線ホームの改修および使用再開と、京浜東北線・山手線の線路の移設は、「II期工事」となるのでしょう。

記事中では言及されていませんが、
「第5回切換工事で、5番線の使用がいったん停止される」と仮定すれば、
東海道上り本線を新車両基地側に移設することは可能ですし。

朝ラッシュ時に、7・8番線ホームの混雑が酷いことになりそうですが、大丈夫なんでしょうか…。

Yo001_up 
<品川駅周辺の配線図 I期工事終了時の予想>
※クリックで、別ウインドウに原寸大(1200x600)の画像を表示します(GIF形式 58KB)
 

006_up 
<品川駅周辺の配線図 2015年7月時点>
※クリックで、別ウインドウに原寸大(1200x600)の画像を表示します(GIF形式 58KB)


②途中で新車両基地の配線が変わった理由

品川駅改良工事の初期の計画(※)では、新車両基地の配線が現在の配線とはかなり異なっていました。
※日本電設が2010年11月に公表した「2011年3月期第2四半期決算説明会」の資料に掲載されていた配線図。
掲載後、いつの間にか当該ページが差し替えられ、現在は配線図を見ることはできない。

どこかの時点で計画に変更が加えられたようですが、これまではその理由は不明でした。
その理由について書かれた箇所があるので、そちらを引用します。

 
当初は1線に2編成を留置させる2区制ととしていたが、
ブルートレインの廃止等により関連施設が不要となることなどから計画を見直し、
出入区の自由度が高くなる1線1編成の1区制に計画を変更した。
 
【引用元】オフィス・スペース社「土木施工」 2015年8月号
特集「変わる首都圏の大ターミナル」のP81「品川駅改良計画 配線および施設計画」より

 
新車両基地の配線が当初計画から変わった理由は、ブルートレインの廃止等によるもの…だそうです。

東海道線のホーム削減が取り止めになった理由については、特集記事中には言及がありませんが、
こちらについては、異常時対応として折り返し機能に余裕を持たせるため…と想像できます。

|

« 品川駅改良工事レポ+その他(2015/07/18) | トップページ | 銚子電鉄 車両の現状(2015/09/19) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 品川駅改良工事の今後…専門誌より:

« 品川駅改良工事レポ+その他(2015/07/18) | トップページ | 銚子電鉄 車両の現状(2015/09/19) »