板橋駅電留線整備工事レポ(2016/10/29)
品川駅周辺の再開発に関連して、板橋駅で行われている電留線の新設工事(※)。
(参考:2015年6月の記事)
最初に動きがあってから1年強が経ち、「ついに工事が本格化している」と聞き、現地の様子を確認してきました。
※板橋駅 電留線整備計画
品川駅の山手線電留線(5線)の廃止に伴い、山手線車両を東京総合車両センターおよび池袋運輸区での留置とし、
池袋運輸区に留置されている埼京線車両を、板橋駅電留線(3線・新設)に移転する計画のこと。
まずは、電留線設置予定場所の様子から。
<駅東側 電留線予定場所 2/3>
板橋駅の東側、電留線の設置予定場所は、
線路の敷設こそまだ先でしたが、敷設に備えて整地が行われていました。
<駅東側 電留線予定場所 3/3>
ホームの池袋寄り先端部分から先では、まだまだ作業の途中のようでした。
<設置予定の分岐器>
駅の西側にある保守用側線には、設置される予定の分岐器と鉄道クレーンが留置されていました。
新設されるこの分岐器ですが、グリッドまくらぎを使用した次世代分岐器ですね。
続いて、電留線に繋がる分岐器が設置される場所の様子を。
電留線のための分岐器が挿入される場所ですが、すでに工事が始まっているようでした。
<第一雲雀ヶ谷踏切>
板橋駅のホームからでは少し遠いので、作業場所近くの第一雲雀ヶ谷踏切へ。
<渡り線挿入場所>
電留線と同時に整備される、上下線を繋ぐ渡り線ですが、
既に、上り線には分岐器が挿入されていました。
(写真奥側が池袋駅、写真手前が板橋駅です)
ちなみに、この渡り線と干渉する位置に保守車両用の横取装置がありましたが、
今年夏頃までに移設されたようです。
写真は、上り線と電留線を繋ぐ分岐器が挿入される場所ですが、
ちょうど、分岐器挿入のためにバラストの袋詰めが終わった段階でした。
(写真奥側が板橋駅および電留線予定地、写真手前が池袋駅です)
踏切が10/30の0:30~5:00の間、通行止めになることのことなので、
ちょうど調査した日の夜に分岐器の挿入が行われた可能性が高そうです。
今回の電留線整備計画では、合計5つの分岐器が設置されます(※)が、
うち2つの設置が終わったことになります。
(※渡り線の挿入で上下線に各1つ、上り線から電留線に分岐する箇所で1つ、電留線内に2つ)
最後に、本題からは外れますが、駅西側の保守用側線に留置されていた鉄道クレーンについて。
保守用側線に留置されている、この見慣れない「KRC 810N」型鉄道クレーンですが、ドイツ KIROW社製だそうです。
東京工事事務所にまだ数台しか導入されていない、新型なんだとか。
重いクレーン部分を支えるため、2軸+2軸ボギーとなっている台車。
セットになっている牽引用車両も、
保守用車両にありがちな小さめの車両ではなく、堂々とした車両でした。
板橋駅で行われている、電留線整備工事の様子は以上です。
次回は1~2ヶ月後を予定しています。
| 固定リンク
コメント
11月23日、このところ工事が活発です。
路盤工事の終了した場所ではバラスト散布、枕木設置、レールの仮配置などが進んでいます。
鉄道クレーンは一時いなくなっていましたが、新しい分岐と一緒に戻ってきたようです。
投稿: このHPを読んだ近隣住人 | 2016年11月23日 (水) 16時50分
コメント&情報ありがとうございます。
工事の進みが早いですね。現地調査はまだ先のつもりでしたが、予定を早めて行ってみようと思います。
投稿: すいごう | 2016年11月24日 (木) 01時03分