京浜東北線 赤羽駅ホームドア使用開始(2017/03/25)
【差異1】緊急脱出口の位置
緊急脱出口とは、列車が定位置以外に停車した場合に、
乗客が列車内からホームへと移動する際に使用されるものです。
[使用した場合のイメージ] 日本経済新聞「『開かないホーム柵』想定し訓練 JR山手線」2010/10/24
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2400F_U0A021C1000000/
<山手線ホームドア>
山手線のホームドアでは、7人掛け座席の位置に、非常脱出口が用意されていました。
(上2枚の写真、赤枠内が緊急脱出口)
<赤羽駅>
京浜東北線赤羽駅のホームドアでは、非常脱出口の位置が車両間に変更されていました。
(上2枚の写真、赤枠内が緊急脱出口)
この変更により、これまで1両あたり2~3箇所用意されていた緊急脱出口は、
1両あたり1箇所に減り、幅も縮小されました。
<箱形になった筐体>
また、ドア間から緊急脱出口が無くなったことにより、山手線ホームドアでは戸袋ごとに独立していたドアの筐体が、
(私鉄各社で見られるような)ドア間の筐体が一体化したものに変更になっています。
緊急脱出口ですが、山手線での本格導入時に「有効に機能した」と評価されていたため、
第2期整備計画の京浜東北線で縮小されたのは意外でした。
[参考資料] JR東日本 「山手線ホームドア 2013年度までの完成予定駅について」2011/7/5 別紙より
https://www.jreast.co.jp/press/2011/20110704.pdf
【差異2】巻き込み防止ゴム
<赤羽駅>
戸袋部分にある巻き込み防止ゴムの設置位置が変更されていました。
このほか、筐体の上部が丸形から角形に変更されていました。
【差異3】ホームドア状況モニタ
<山手線ホームドア>
山手線では、ホーム係員がホームドアの状況確認に使用するモニタが、
ドアごとに用意された個別のランプが点灯する方式でした。
<赤羽駅>
京浜東北線のホームドアでは、状況確認モニタが液晶パネルに変更されていました。
目に付いた大きな変化は、以上です。
<赤羽駅>
ドアの稼働状態を表示するランプは山手線から変更はありませんでした。
京浜東北線が、西日暮里駅~田町駅間で山手線と線路・ホームを相互利用することがある関係で、
京浜東北線のホームドアは、山手線のホームドアからシステム的には変更がないはずで、
今回確認できた変更点も、ドアの筐体部分や表示モニタなど、ホームドアを構成するシステムには影響のない範囲でした。
ホームドア導入が決定し、かつ山手線・京浜東北線からは独立している、総武緩行線や総武快速線新小岩駅へ、
どのようなシステムが導入されるのか、こちらも分かり次第お伝えしようと思います。
(E231系500番台が大規模に転属する以上、総武緩行線ホームドアは山手線と同じシステムになるになる可能性が高いですが)
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