品川駅改良工事レポ+品川新駅の様子(2018/06/17) -6回目の切換工事完了-
予定通り、6/16(土)の終電後に6回目の切り換え工事が行われた品川駅。
6/17(日)の日中に、品川駅と品川新駅の周辺を見てきました。
前回のレポートからは、約1ヶ月が経っています。
まずは、今回行われた6回目の切換工事の概要について。
<2018年6月 線路切換工事の概要>
※クリックで、別ウインドウに原寸大(1100x670)の画像を表示します(GIF形式 71KB)
上図の通り、京浜東北線の南行が品川新駅沿いの新線に切り替わり、
品川駅の京浜東北線南行ホームが4番線から5番線に変更になりました。
それに伴い、品川駅北側の引き上げ線が使用停止となり、代替となる品川駅南方の渡り線の使用が始まりました。
今回は、以下の項目について記事にしています。
①使用再開された5番線、使用停止となった4番線と、隣の3番線ホームの様子
②京浜東北線の渡り線新設
③品川新駅と、京浜東北線南行新線の様子
<品川駅周辺で行われている工事>
※クリックで、別ウインドウに原寸大(1100x670)の画像を表示します(GIF形式 75KB)
※切換工事直後の記事のため、文字・画像(約65枚)ともに多めとなっております※
まずは、京浜東北線ホームとして使用が再開された5番線の様子を大井町寄りから。
<5番線 大井町寄り 1/5>
2週間ほど前から仮囲いの撤去が始まり、ついに使用が再開された5番線ホーム。
5番線に電車が来るようになるのは、2016年11月以来のことになります。
<5番線 大井町寄り 3/5>
ホームの大井町寄りに設置された信号機も使用が始まり、入換信号機が点灯していました。
また、切換工事直後のため、臨時信号機による65km/h制限がかけられていました。
<5番線 大井町寄り 5/5>
レールは5番線側に繋がり、4番線側の信号機は使用停止となっていました。
続いて、5番線のホーム中程の様子を。
<5番線 ホーム中程 2/3>
5・6番線ホームは、ホームの片方に東海道線が、もう片方に京浜東北線が発着するホームになり、
スカイブルーの乗車位置ステッカーとSuicaグリーン券売機が同居する、珍しいホームになりました。
<5番線 ホーム中程 3/3>
5番線は、JR東日本から今年12月にホームドアの使用が始まる予定と発表済みで、
準備工事もかなり進んだ状態になっています。
続いて、5番線の東京寄りの様子を。
<5番線 東京寄り 2/10>
田町寄りの階段の下付近には京浜東北線の列車は止まらないため、
階段の後方へ誘導するステッカーが床面に貼られていました。
<5番線 東京寄り 4/10>
田町寄りの階段は、仮囲いが撤去されて両脇を通行できるようになりました。
<5番線 東京寄り 5/10>
京浜東北線の最後尾は、田町寄りの階段のちょうど真下付近(写真のあたり)になります。
<5番線 東京寄り 7/10>
切り欠きになっている6番線ホームの新橋寄りですが、
仮囲いが撤去されて南行の線路が見えるようになりました。
<5番線 東京寄り 8/10>
今のところ、南行線の東側(写真の左側)は空きスペースになっていますが、
もう少し経つと、北行線の線路が姿を見せることになるでしょう。
<5番線 東京寄り 10/10>
5・6番線ホームの田町・新橋寄りには、ホームの仕上げが行われず仮囲いのままになっているエリアがあります。
仮囲いの内側にはホームから降りる仮設の階段があり、
工事関係者用のエリアとして確保されているのでしょうか?
<5番線 東京寄り 北乗換通路より>
5番線ホームのうち、北乗換通路から見える範囲はちょうど仮囲いのエリアのため、
切換工事前とあまり変わわない景色ですが、これまでとは違い、電車は5番線を通るようになりました。
<ホーム変更の告知>
コンコース階の大きな垂れ幕は、利用者へホーム変更を周知するため、
切換工事後もそのままになっています。しばらくはこのままになりそうですね。
<コンコース階 LED発車標>
コンコース階のLED発車標も稼働しています。
<ホーム階乗換案内サイン 1/2>
ホーム階やコンコース階の案内サインも、京浜東北線の発着番線が「5・3」に修正されました。
<ホーム階乗換案内サイン 2/2>
「5」の数字の下には「4」の数字が見えていますが、
これは、南行が将来的に4番線に戻るというわけではなく、
切換工事前の案内サインをそのまま使用しているのでしょう。
次の切換工事では、(恐らく)京浜東北線の北行が4番線に移るため、
今回は案内サインの交換を避けた可能性が高そうです。
(完成形となる5・6番線ホームでは、ホーム階の標識が交換されています。)
続いて、3・4番線ホームの様子を。
<4番線 大井町寄り 1/4>
4番線側が使用停止となった3・4番線ホーム。
案内サインについては、他の場所と同様に、
交換が行われず、シールで目隠しされた状態になっていました。
<4番線 大井町寄り 2/5>
この味のある看板(手書き?)は見納めになりそうです。
<4番線 大井町寄り 4/5>
使用再開された5番線のうち大井町寄りは、以前よりも4番線側に移設されている(4番線側に膨れた)ため、
4番線ホームの位置が今のままでは、4番線と5番線を同時に使用することができない状態です。
そのため、4番線ホームを削る工事が今後行われるようで、
4番線ホームには、チョークで白い線が書かれていました。
(写真3/5の白線を赤く着色したものが、写真4/5になります。)
<4番線 大井町寄り 5/5>
ホームを削るためには、ホーム上屋の柱や架線柱の移設が必要になるわけで、
4番線ホームのトイレ跡で行われている掘削工事と、用意されたライナープレートは、
恐らく、それに関連する基礎工事でしょう。
<4番線 ホーム中程 2/2>
工事直後の6/17の時点では、以前と変わらず4番線ホーム側にも立ち入り可能な状態でしたが、
1~2週間もすれば仮囲いが設置され、次の切換に向けたホーム改良工事が始まるはずです。
ホーム上には、既に仮囲いの設置位置となる目印が用意されていました(写真の赤矢印)。
<4番線 使用停止機器 3/3>
4番線のレピーターや発車標は使用が停止され、
「4」の数字が隠されたり、黒いビニール袋で覆われたりしていました。
そう遠くないうちに撤去が始まるでしょう。
<4番線 東京寄り>
3・4番線ホームの東京寄り(北側)には、数棟の目的不明の建物があります。
これらの建物は、今後の山手線の移設位置に立ち塞がっているわけで、
今後、撤去作業が行われるでしょう。
<品川駅のホーム用途推移>
※クリックで、別ウインドウに原寸大(1124x602)の画像を表示します(GIF形式 242KB)
続いて、品川駅南方に新設された京浜東北線の渡り線と、
使用停止になった引き上げ線について。
<3番線 渡り線関連機器 3/3>
この日から渡り線の使用が始まり、
3番線の出発時機表示器や発車ベルスイッチは、カバーが外されて使用可能な状態になりました。
<南側 新設信号機 4/4>
品川駅の南側に新設された信号機(中継信号機×1、3灯式信号機×1、入換信号機×2)も、
全て白色のバツ印が外され、入換信号機は点灯していました。
<引き上げ線 使用停止 1/3>
一方、駅の北側の引き上げ線は使用停止になり、
3番線の北側にある入換信号機は消灯し、白色のバツ印が取り付けられました。
<引き上げ線 使用停止 3/3>
使用停止となった引き上げ線ですが、
6/17現在、枕木を組んだ車止めなどは置かれていませんでした。
続いて、品川新駅と京浜東北線の新線の様子を。
今回から、京浜東北線南行の進行方向にあわせて、
これまでとは逆の田町寄りから順に載せていきます。
<田町寄り切換地点 1/2>
まずは、札の辻橋から田町寄りの切換地点を。
<田町寄り切換地点 2/2>
レールの繋がった新線が品川新駅の方向に向かってカーブしていき、
旧線のレールの上には、枕木による簡易的な車止めが設置されていました。
6/17時点では、旧線のレールもまだまだ銀色に光っていました。
<新線工事 1/8>
山手線外回りの新線は、札の辻橋の近くまで伸びていました。
<新線工事 2/8>
品川新駅の北側で建設中の京浜東北線北行の新しい立体交差ですが、
田町寄りのこの位置でぶっつりと途切れたまま、数ヶ月以上が経過しています。
恐らく、既存施設と干渉するため工事が行われていなかったのでしょうが、
ここが完成しない限り次の切換工事はできないため、そろそろ工事が再開しそうですね。
<新線工事 4/8>
北行新線が山手線を跨ぐ立体交差付近では、
山手線内回りの線路も姿を見せていました(写真奥側の線路)。
<新線工事 5/8>
(写真では見づらいですが)3本の新線は、品川新駅の手前で3本とも途切れていました。
<品川新駅 1/6>
新駅の内側2線(京浜東北線北行と山手線外回りの新線)では、軌道工事が始まっていました。
ホーム上屋の工事も進んでいるようです。
<品川新駅 3/6>
新駅のホームのうち、南側の部分については、
1ヶ月前と変わらず、ホーム桁のみ設置された状態のままでした。
新線の軌道工事を先行して行うようです。
現地での撮影中に気が付きましたが、京浜東北線の南行新線の車内から品川新駅を撮ると、
東海道上り線の車内から撮るよりも距離が近くなるため、新駅の全景を把握しづらいですね…。
<品川新駅 5/6>
新駅については、これまで通り東海道上り線や京浜東北線北行からの方が見やすそうです。
話を工事状況に戻すと、品川新駅で稼働しているクローラクレーンは3基から2基に減っていました。
<品川新駅 6/6>
鉄骨の組み上げが終わったため、
現在は、テフロン膜でできた屋根を張る作業が行われているようです。
<新線工事 6/8>
品川新駅の南側には、
3本の新線のために大量のレールとPCマクラギが用意されていました。
<新線工事 7/8>
新駅の南側では、京浜東北線北行(写真手前)と山手線外回り(写真中央)の2本の新線の工事が進んでいました。
山手線内回りについては、まだレールは見当たりませんでした。
<新線工事 8/8>
京浜東北線の北行新線の工事が一番進んでいて、
南行の旧線が見えるような位置までレールが伸びていました。
6回目の線路切換工事が行われた、品川駅・品川新駅周辺の様子は以上となります。
さて、次回の線路切換工事ですが、現在判明しているのは、
「京浜東北線北行や山手線は、2019年度に切替え工事を行う予定
(鉄道ファン 2018年7月号 P31「東京中心部で生じている駅の変化」より)」
という1点のみで、品川駅のホームの用途がどう変わるかなどは、今のところ一切不明です。
現地の工事の様子から分かってくる事実もあると思うので、
今後も見逃しの無いように観察を続けていく予定です。
次回のレポートは、切換工事から1ヶ月後となる7月中旬頃を予定しています。
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コメント
情報いつもありがとうございます。
4番線ホーム改修開始されましたね。
4番線の大井町寄りホームは斜めに削ることになるのでしょうね、その場合、3番線は、逆に膨らます必要があるでしょうかね。
4番線改修が終わったら、切り替えるのかどうか、その場合、
田町方面は、現行線に接続するより方法がないでしょうね。
投稿: 通天丸 | 2018年6月24日 (日) 02時33分
いつも楽しみにしています。
3・4番線ホームの改修は、田町寄りと4番線側をすべて削ると2019年度末頃までかかりそうですね。3番線ホームを大井町寄りにするのもありますしね。
このホームは狭くなるので、山手線が移ることはなさそうですね。
1・2番線ホームは現状のままで、駅の田町よりで新駅に向かい線路が大きくカーブしそうですね。
投稿: 利根川一郎 | 2018年6月24日 (日) 08時39分
いよいよ、5番線が、京浜東北・大船方面行として、復活しましたね。
先日、わざと、東京で降りて京浜東北線に乗り換え、品川まで車窓を確かめに行きました。
「ああ、こんな風に車窓も変わったのか!」と感慨無量になりました。
他の人のコメントにもあるように、これから4番線が、京浜東北・大宮方面行として
再整備されるとなると、4番線の大井町側の先端ホームも、どのように改装されるのか?
また、3番線は山手線五反田方面行として、整備されるのか?
それとも、品川基地への終着、及び品川始発の東京・上野/田端方面、内回り
として、整備されるのか?興味は尽きません。
これからも、すいごうさんのレポートを楽しみにしております。
投稿: 鉄道マニアより | 2018年6月25日 (月) 14時14分
何時も楽しく拝見致しております。何といっても感心する写真が一杯記載されることです。
少しずつ変貌する姿が見られるのは嬉しい限りです。今後の変貌にわくわくします。
ところで今後の線路切替やらプラットホームの改修はどういった日程で進行するのか、何か具体的な
概略計画でも発表してくれるといいてすね。渋谷駅改修工事の発表のように今後の線路切換工事は
STEP1~STEP4までとなります、という風に。分かり易い計画説明です。
特に、田町方面の線路ですが新高架線は途中で切れたままですが、現行京浜東北線北行きは立体交差を
経て山手線外内よりもよ外側を走っています。新高架線を繋ぐとすると地上のままでは物理的に交錯
しますので山手線の外内を先に線路切換しないといけないと思うのですが、どうなんでしょう。
大井町方面あるいは大崎方面のプラットホームはどう改修されていくのかも興味津々です。
こんな動画がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=ygDLS7HiB-8
1分経過当たりの地図が参考になりますね。
投稿: その辺のおっさん | 2018年6月26日 (火) 13時56分
皆様、いつもご覧いただきありがとうございます。
6/25(月)の交通新聞に、今回の切換工事の記事が載ったので購入してみましたが、
今後の工事内容と次回の切換工事の時期については、言及がありませんでした…。
専門誌や業界誌では、切換工事の記事はしばらく経ってから載ることが多いので、
しばらくは、4番線の次の切換工事の時期や、進行している工事内容がはっきりしない状態で、
現地の様子をお伝えすることになりそうです…。
投稿: すいごう | 2018年6月26日 (火) 23時57分
いつも楽しみに拝見しております。
品川駅の3・4番線を隔てる塀の設置もあと少しで終わりですね。
その後、4番線の改良工事に入るかと・・・
毎月20日前後に発売される、鉄道関係の各月刊誌には、
渋谷駅の改良工事の記事はありましたが、
品川駅の改良工事の記事は載っていませんでした。
それで、品川駅の役割から考えると、隣に大崎・田町駅もありますし
山手線の始発駅になることは、まず無いと考えています。
また今回、京浜東北線・南行ホームをわざわざ海側の5番線に移設したことも
「何か必ず意図がある!」と考えています。
3番線から4番線に京浜東北線・北行が移設されるのも確実ですし・・・
最終的には線路配置の関係から、残り3線同時切替になるので
品川駅の改良と大井町・大崎側の線路を先に整備するのかな?
今後の展開が、ほんとに楽しみです!
以上、よろしくお願いいたします。
投稿: ウエストマウンテン | 2018年6月28日 (木) 17時35分
田町寄りの切り替え地点の京浜東北南行き旧線路、7月に入って工事に邪魔になる部分
100Mほど撤去したようですね。工事が、進みそうです!!
投稿: 通天丸 | 2018年7月15日 (日) 15時30分
>通天丸様
コメント&情報ありがとうございます。
残り3線の工事に向けて、着々と作業が進んでいるようですね。
投稿: すいごう | 2018年7月16日 (月) 00時23分
いつも楽しみに拝見しております。
早速ですが、
「鉄道ジャーナル」今月:2018年9月号のP96~P97に
「品川駅で京浜東北線南行乗り場を変更」という項目で
2019年度に残り3線のホームを一線ずつ海側に移動する
ような記事が掲載されていましたので・・・
よろしくお願いいたします。
投稿: ウエストマウンテン | 2018年7月25日 (水) 22時21分
>ウエストマウンテン様
鉄道ジャーナル9月号のRAILWAY TOPICSですね。
当該記事の内容はこちらでも確認しております。
記事中の「2019年度には京浜東北線北行、および山手線も品川新駅ルートに切り替える予定。」
の記述については、既に明らかになっている内容ですが、
肝心の、ホームの用途変更について書かれている次の文章が、
「これが終了すると…(中略)…ホーム対面で乗換可能にするものと"見られる"」という文末になっており、
仮に断言するような文末であれば、確かな内容として、ブログでも取り上げやすかったのですが…。
当該記事については、機を見て取り上げようと思います。
コメントありがとうございました。
投稿: すいごう | 2018年7月26日 (木) 01時21分
4番線の線路が全面的に撤去されたようですね。
これは、何を意味するのか、新品に置き換えて、新ルートにつないでしまうのか?
その場合、ホーム改修後4番線への切り替えは、不可能になる。
どういうことになるのか、手順が、皆目わかりません!!
投稿: 通天丸 | 2018年8月 6日 (月) 22時38分
何を意味するのかもなにも、線路撤去したあとに京浜東北線北行新線に接続するのは明白ですが….。
京浜東北線南行が4番線に戻ることは今後ないですよ。
投稿: <<通天丸さん | 2018年8月 9日 (木) 09時29分
↑ 言いたいことが、うまくつたわらなかったようですが、
4番線改修終わって、この段階で新線につないでしまったら、新線はまだ使用できないので
4番線への切り替えが出来ない、そうなると、3番線、2番線の
改修もできなくなる、ということをいいたかっただけ。
私は、4番線線路交換しても、田町寄りは、暫定的に現行の北行きに
接続するのではとみています。
そうしないと、当然4番ホーム使用できませんから。
投稿: 通天丸 | 2018年8月10日 (金) 00時58分
なるほど
ただ、京浜東北線の北行は南行同様に品川駅の南側まで敷設して、品川駅の南側で線路を切り替えると思います。
もちろん、その線路切り替えは3線同時です。
ちなみに4番線が北行本線になることは確定しました。
https://twitter.com/pf_1040/status/1026367134820007936?s=21
投稿: | 2018年8月11日 (土) 13時31分