2018.08.11~13 立山黒部アルペンルート旅行 1・2日目
アルペンルートを通り抜ける場合、
松本側(扇沢側)から抜けるコースと、富山側(立山側)から抜けるコースの2つがありますが、
今回は松本側から抜けるコースを選択。
<新宿駅>
扇沢からスタートする行程のため、旅の始まりは新宿駅から。
E353系には初乗車でした。
<松本駅>
速達タイプのスーパーあずさ15号は、わずか2時間半で松本駅に到着。
この時間帯は信濃大町駅まで直通する特急列車が無いので、
松本駅からは普通列車で大町駅へ。211系N301編成でした。
お盆直前の土日ということで、車内は立ち客で通路が埋まるほどの混雑でした…。
<黒部観光ホテル>
信濃大町駅から、黒部温泉郷まではバスで約15分。
1日目の宿は、バス停からすぐの場所にある「黒部観光ホテル」をチョイス。
初日の行程で、アルペンルートの入口である扇沢の手前まで前進し、
2日目は、乗車待ちでかなり待つという扇沢駅を早いうちに抜けてしまおう…という作戦です。
1日目は早めに寝て、2日目の朝を迎えました。
雲は多いですが、夏の日差しがカットされていい感じでした。
<黒部観光ホテル>
当初の予定よりも早く、ホテルを8時過ぎに出発し、
大町温泉郷を8時13分に出るバスで扇沢を目指しました。
バスは1便が2両に増やされていましたが、
信濃大町駅からの乗客とここから乗る乗客で、2両とも大半の座席が埋まったようでした。
<扇沢駅>
バスは20分ちょっとで、アルペンルートの入口となる、
関電トンネルトロリーバスの扇沢駅に到着しました。
まだアルペンルートの入口ですが、
それでも山々が駅に迫っている感じがすごかったですね。
駅舎の脇には、トロリーバスが使用する架線の設備などが見えました。
関電トンネルのトロリーバスは今年で引退し、来年からは電気バスに置き換わるため、
これらの設備を見るのは最初で最後になりそうです。
人生初のトロリーバスに乗車。トロリーポールが独特ですね。
乗車したのは9時ちょうどの便でしたが、バスは通路まで乗客がびっしりと乗る状態でした。
乗り心地はバスなのにVVVFインバーターの音がするという、不思議な感覚を味わえました。
トンネルは1車線分の幅しか無いため、途中に交換設備があり(上写真)、
バスはそこで反対側(黒部ダム駅)から来るバスと交換しました。
15分ほどで黒部ダム駅に到着。
駅から約200段(←!)の階段を上ると、有名なダム展望台に着きます。
<黒部ダム>
テレビやパンフレットで見たとおりの黒部ダムが目の前に!
ちょっと感動でしたね。
ダムの下流にも谷や沢があるようでしたが、どれも傾斜がもの凄い。
こんな場所にダムがあるなんてすごいなぁ…と。
ダム右岸(標高1470m)からは、より高い山々が見えるわけですが、
この後乗車する「立山ロープウェイ」の大観峰駅(標高2316m)が見えました。
あんなところに駅があるなんて…。
ダム展望台からの景色を堪能した後は、ダム天端よりも低い位置にある「新展望広場」へ。
トロリーバスの次の乗り物である「黒部ケーブルカー」は、
黒部ダムの天端を通った先にあるので、天端よりも低い新展望広場に向かうと、
再び階段を上がってこなければいけないのですが、まぁ、せっかくなので。
途中にあるスペースでは、黒部ダムの建設時に使用された
コンクリートバケットや、バケットの吊り上げフックが展示されていました。
間近で見ると、ものすごい大きさですね…。
上り直すときのことを考えないようにしながら、ようやく新展望広場へ。
ダムからの放水によって虹が出ていました。
黒部ダムには、天端の非常用洪水吐きの他に、5つの放水用バルブがあるそうですが、
この日は、一番上のバルブ2つから放水していて、迫力のある観光放水を見ることができました。
ちなみにこの放水、水を霧状にして放出することで、
ダム直下の岩盤が削れることを防いでいるそうです。
新展望広場には、黒部ダムの建設史などを紹介した特設会場がありました。
天端から見たダム湖。
水をたたえたダム湖を間近で見るのは初めてでしたが、本当に広かったですね。
ダム右岸には取水口が。10km先の地下にある黒部川第四発電所に繋がっています。
中心部から少し離れた場所で撮った放水の様子。
カメラだけを突き出して撮りましたが、後から写真を見ると迫力がすごい…。
ダム下流の様子。
堤高186mということで、高さが半端なかったです。
さらに歩いたところで、右岸側を振り返り1枚。
右岸には展望台やレストハウスがありますが、文字通り崖っぷちに建っています。
右岸側の観光スポットを写真に書き込んでみました。
ダム観光なので当たり前ですが、上り下りがすごい観光スポットでした。
黒部ケーブルカーに乗ってさらに先を目指す前に、ちょっと寄り道を。
この日はかなり蒸し暑かったので、吹きつけてくる風が気持ちよかったですね。
途中、ダム湖を横切る渡し船を目撃。
登山者などが利用するそうで、上の方からダム湖まで、木製の階段が伸びていました。
後から知ったのですが、好天続きで黒部湖の水位は結構下がっている状態で、
この「ガルベ」も、さらに水位が低くなった場合は運休していたそうです。
余談になりますが、「ガルベ」のチケット売り場兼売店には、
2016年に放送され、黒部周辺が聖地だったアニメ「クロムクロ」のポスターが貼られていました。
ちょっと懐かしいですね。
思えば、あの頃からアルペンルートに行ってみたいと思うようになったような気が。
<黒部湖駅>
黒部ダムでは充実した3時間を過ごしましたが、予定を1時間もオーバーしてしまいました。
まぁ、仕方ないですね。
先へ進むために黒部ケーブルカーの乗り場へ。
<黒部湖駅>
ハイシーズンのため、ホームは相変わらず観光客でびっしりです。
これでアルペンルートの乗り物は2つ目ですが、どちらも立席でした。
不幸中の幸いというか、黒部ケーブルカーでは運転台のすぐ後ろに立てたので、
前面展望を楽しむことができました。
黒部平駅の屋上にある展望台からは、
はるか下に、少し前に通過してきた黒部ダムが見えました。
アップして撮影。
ダムのレストハウスや展望台が豆粒のようでした…。
黒部平駅からは、立山ロープウェイに乗ってさらに先へ。
眼下に黒部平駅を見ながら、高度を上げていきます。
大観峰駅は、記事の上のほうで書いたとおり、崖の途中に建っている駅です。
そのため、外に出ることはできず、駅の屋上にある展望台のみが観光スポットになります。
<大観峰駅>
な ん て こ っ た !
何も見えない、真っ白な世界が広がっていました\(^o^)/
天気がいいとこんな景色が広がっているそうです…。
標高2316mだそうですが、その高さも全く体感できない状態という。
20分ほど滞在しましたが、一番視界がいい状態でこのくらいでした><
天気はどうにもならないので、気を取り直して更に先へ。
この日2回目のトロリーバスとなる「立山トンネルトロリーバス」に乗り込み、室堂を目指します。
途中、バスは立山の直下を通り抜けていきます。
立山は標高3015mなので、地上から600mも下を通っていることに。
室堂到着の時点で1時半を過ぎていたので、まず昼食を取ってから室堂駅の外へ。
このくらいの標高(2450m)になると、夏でも雪が残っているんですね。なんかすごい。
日本一高いところにある「ホテル立山」。
ここに泊まって星空ツアーに参加したら、きっとすごいものが見れるんでしょうね…。
室堂付近は遊歩道が整備されていて、気軽に散策を楽しむことができます。
相変わらず曇り気味ですが、せっかくなので、周辺を軽く見て回ることに。
ここでしか見られない、高原らしい景色をたっぷりと堪能してきました。
室堂の駅から10~15分程度で、ミクリガ池の見えるスポットへ到着。
ここからだとまだ遠いので、さらに進んで、池の近くまで降りられる場所を目指します。
ミクリガ池を間近で見られる場所に到着。
この池は流入河川もなく、雨水だけが集まって池になっているそうです。
風がない日は、美しい水面に山々が反射して実に綺麗らしいです。
風がなければ…。
話は逸れますが、室堂駅の屋上からは、富山県警山岳警備隊の雪上車が確認できました。
室堂からは、立山高原バスに乗車。
ここまでは、立山の山々を登ってきましたが、ここからは先は山を降りていくことになります。
乗車したのは、多客期向けに増発された16字30分の便で、
途中どこにも止まらず、一気に山を降りていきます。
約1500mをたった45分で降りていくため、
木々のない高山の景色はあっという間に終わり、立山杉がそびえるエリアに突入。
ここからは、アルペンルート最後の乗り物となる「立山ケーブルカー」で立山駅を目指しますが、
ケーブルカーの定員の関係で、しばらく駅で待つことになります。
室堂で立山高原バスに乗車する際にケーブルカーの整理券が配られ、
配られた整理券の番号が来たらケーブルカーに乗車する…という仕組みだったため、
列にひたすら並んで待つ…という苦行はありませんでしたが、
ベンチも空いていなかったため、ひたすら立ってケーブルカーを待つことに。
約30分の待機後、立山ケーブルカーに乗車。
最後の500mを、7分で一気に下っていきます。
あっという間に立山駅に到着。
立山ケーブルカーは、物資輸送のために、
客車の下側に貨車(写真手前)が連結されているのが大きな特徴だそうです。
これにて、アルペンルートの扇沢駅から立山駅間の6つ全ての乗り物を乗り終えました。
長かった~。そして楽しかった!
<立山駅>
立山駅に到着はしましたが、2日目の行程はまだ残っています。
この日の宿泊場所は富山なので、富山地鉄で富山を目指します。
富山地鉄も初乗車でした。
アルペンルート特有の乗り物が走る区間は終わりましたが、まだまだ山の中…という印象でした。
途中の岩峅寺駅では、東急電鉄から譲渡された17480形(元8590系)を目撃。
<電鉄富山駅>
立山駅から約1時間で電鉄富山駅に到着。
疲れていたので、ほとんど記憶がないですね…。
この日の宿泊場所は、電鉄富山駅と直結している富山地鉄ホテル。
到着が遅くなるのは分かっていたので、駅から近い場所で宿を取りました。
ホテル着が20時近かったので、ホテルの近くで夕食にした後、12時頃にはベットへ。
明日は黒部峡谷鉄道のトロッコ列車です。
それではおやすみなさい!
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