総武快速線 新小岩駅ホームドア使用開始(2018/12/08)
12/8(土)の始発より、
新小岩駅快速線ホームに設置されたホームドアの使用が始まりました。
<新小岩駅>
新小岩駅快速線ホームの様子および、
ホームドア対応機器の使用が始まったE217系の様子をまとめました。
(今回は総まとめということで、過去の記事と重複する内容も載せています。)
-過去記事-
車両側対応工事:2017/08調査
過去の調査:2017/04/08調査、2018/01/21調査、2018/06/24調査、設置中の様子(2018/08)
まずは地上側の設備の様子から。
ついに閉扉したドア。
TASC(定位置停止装置)無しでホームドアが導入されたため、
開口幅2800mmの、山手線や京浜東北線では特定の場所(乗務員室直後など)でしか見ることの出来ないドアが、
ホーム全域に設置されています。
乗務員室直後のドアとその次のドアに挟まれた場所では、
戸袋部分が極端に短い筐体が配置され、その部分は二重引き戸になっています。
二重引き戸を2枚分格納するため、
線路方向の長さは短いものの、かなり太い筐体になっています。
グリーン車部分のホームドアも、普通車と同じ開口幅(2800mm)が確保されています。
中央線向けE235系グリーン車のような両開きドアにも対応できそうですが、
総武快速・横須賀線向けE235系では、グリーン車は片開きドアのままとなるようですね。
2階建て部分には、他の場所と変わらない見た目の筐体が設置されました。
そのため、4号車・5号車のホームドアは、開口幅がない部分が長く続いています。
ホーム中程、ホーム駅係員が立つ場所付近には、
他路線でも見られる、ホームドアのモード(連携/分離)を示す表示灯が設置されています。
恐らく、他路線のような「ラッシュ」モードも存在していると思いますが、
表示がLED方式となったため、週末の2日間では確認できませんでした。
【2018/12/10追記】
12/10(月)の朝ラッシュ時に3番線で確認したところ、ホームドアは連携モードで稼働していました。
新小岩駅のホームドアには、ラッシュモードが存在しない可能性がありそうです。
先頭車の位置には、ホームドアに対応した停車位置目標が設置されています。
上りホームには増結1号車および1号車の2箇所、下りホームには11号車の1箇所です。
運転台脇に追加された▲印と、地上側の停車位置目標が対応しているようです。
ホームの市川寄りには、総合制御盤・分電盤などがまとめて設置されています。
(上り・下りホームとも、市川寄りに設置)
E217系では、他路線の車両のようにホームドアに対応した車上子が設置されませんでした。
そのため、E217系では、車両・地上間の連携を無線連携装置で行います。
白く塗装されたホームドアとは異なる、灰色になった部分が、無線連携装置の送受信部と思われます。
他路線の車両では、停車位置の検知も車上子・地上子で行います(車上子・地上子が重なれば定位置)が、
E217系では他路線のように地上子で停車位置を検知することができないため、
定位置検知装置がホームドアの筐体に設置されています(上写真の赤矢印の装置)。
ホームドア筐体の最後尾付近には、
車掌向けの、定位置に停車したことを示すランプが設置されています。
(定位置に列車が存在すると、上写真のように緑色に点灯)
定位置表示器は乗務員室内にも設置されています(後述)が、
ホームドアが分離状態の時などに活用されるのかもしれません。
また、定位置検知装置・表示器とは別に、
停車範囲を示す緑色のテープもドア筐体に貼り付けられています。
乗務員室ドア外側の▼印と、地上側の緑テープが対応しているようです。
続いて、車両側の様子を。
まずは車両の外側から。
ホームドア導入他路線のように、
車体上部にもドアコック表記のステッカーが追加されました。
乗務員室内の改造箇所については、17年8月のレポートで詳しくお伝えしているため、
ドア稼働後の様子と、見逃していた追加機器についてのみ取り上げます。
乗務員室内、赤矢印の場所にも追加機器がありました。
(完全に見逃していました…)
「定位置表示器」とのことです。
他の追加機器と同様に日本信号製でした。
運転台上方にある「分離・連携スイッチ」は、12/8の数日前から「連携」側に倒されていました。
進行方向や先頭・中間に関係なく、編成内全てのスイッチが「連携」側に倒されています。
また、運転台上方の「FD表示器」も、
ホームドア使用開始により、本格的に点灯しています。
点灯のパターンは以下の通りです。
①駅間走行中
新小岩駅付近以外を走行している間は、
「ホームドア分離」「ホームドア全閉」「車両ドア全閉」の3つが点灯しています。
②新小岩駅手前
新小岩駅に接近すると、「ホームドア分離」が消灯し、「ホームドア連携」が点灯します。
(※分離・連携の切り替えが自動か手動かは、現時点では情報がありません)
③停車位置に接近
列車が、ホームドアの開扉が出来る位置に納まると「定位置」が点灯します。
④停車
列車が停止すると「転動防止ブレーキ」が点灯します。
「故障」「ホームドア分離」以外の全てが点灯した状態になります。
⑤ホームドア開扉
乗務員が、乗務員室内で開扉操作を行うと、
まずホームドアが開き始め、「ホームドア全閉」が消灯します。
⑥車両ドア開扉
ホームドアの開扉に続いて、車両側のドアも開き始め、
「車両ドア全閉」も消灯します。
発車時は、上記の手順が逆順に進んでいました(⑥から⑤④③②と進む)。
発車後、しばらくすると「ホームドア連携」が消灯し「ホームドア分離」が点灯していましたが、
停車時と同様に、連携から分離への切換が自動か手動かは不明です。
ホームドア使用開始後の、
新小岩駅快速線ホームおよび、E217系の様子は以上です。
また、ホームドア使用開始につき、
新小岩駅でのホームドア設置工事レポートは今回で最後となります。
ありがとうございました。
【備考】
当記事は、筆者Twitterの画像をそのまま使用しています。
https://twitter.com/LST_miury/status/1071730909404049408
https://twitter.com/LST_miury/status/1071731315244847104
https://twitter.com/LST_miury/status/1071732666137960448
| 固定リンク
コメント
ホームドア設置でグリーン車1Fからは何も見えなくなってしまいますね
投稿: 774 | 2018年12月13日 (木) 23時12分
新小岩とは関係ないですが、ついに成田空港にもホームドアが設置されることが発表されたようです。
投稿: インチャラ | 2019年6月28日 (金) 11時23分