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2019年1月15日 (火)

第1空挺団 降下訓練始め(2019/1/13)

新年恒例の、第1空挺団の降下訓練始め。
今年の様子を載せておきます。

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2年ぶりに休日開催となった降下訓練始め。
今年は渋滞を警戒して、新京成の習志野駅から徒歩で習志野演習場へ。
結果として、徒歩とバスが同じくらいの速度でした。うーん、引き分け感。

 
10時半過ぎに行われた試験降下には間に合いませんでしたが、
11時過ぎからの指揮官等の降下展示には間に合いました。

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指揮官降下では、日米の空挺部隊の指揮官・先任曹長などの幹部や、
空挺団の最年少隊員・最年長隊員が降下します。

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13式空挺傘もすっかりお馴染みになりましたね。

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日米の隊員が同時に降下したため、2種類の落下傘を見ることができました。
 

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指揮官降下の後、上空から降下を視察していた防衛大臣を乗せたチヌークが降りてきました。

防衛大臣臨場の後は、いよいよ戦闘展示となります。

今年は、ここ数年の「降下展示+バトラー戦展示」のスタイルではなく、
ひとつのテーマに沿った訓練展示に戻っていました。
今年のテーマは「離島奪還」です!

 
まずは航空偵察から。

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航空偵察のために、下総基地のP-3Cと第1ヘリコプター団のLR-2が飛来しました。

航空偵察により、先遣隊の降下が可能と判断され、
日米の空挺隊員が偵察部隊として降下します。

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1機目のCH-47からは、第1空挺団の偵察小隊・降下誘導小隊計10名が降下しました。

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2機目のCH-47からは、米陸軍 第一特殊部隊群第一大隊の隊員が降下しました。

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偵察部隊は高空から、操作性の高い落下傘を使用して降下します(自由降下)。
通常は、夜間・隠密に・高高度から実施するものだそうですが、
この日は、訓練展示のため1650mからの降下とのこと。
 
自由降下に使用される落下傘は、
日米で異なる(日:MC-4落下傘、米:RA-1落下傘)そうですが、
この高度ではさすがに分かりませんね…。

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数分かけて、だいぶ低いところまで降りてきました。

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CH-47からの偵察部隊等の自由降下に続き、
艦砲射撃および対戦車ヘリAH-1Sによる敵偵察部隊の制圧が行われます。
 
敵偵察部隊の制圧後、降下地域確保のための先遣隊が降下します。

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この頃になると、最初の機体がカメラでは十分確認できるようになっていて、
ミリオタ来場者勢のテンションがかなり上がっていきました。
 
まさか、この日最初の固定翼機からの降下が、降下始め初参加のC-2とは!

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この日参加したのは、403飛行隊(美保)所属の207号機でした。

いよいよ、固定翼機からの自動索降下が始まります。

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降下が始まりました!

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13式空挺傘を使用し、機体の両側のドアから降下していきます。

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C-1やC-130と比べると、機体がかなり大きくなっているので、
例年のつもりで撮っていると、機体が写真からはみ出しそうでした。

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スラットを展開し、フラップを下げた様子がよく見えました。

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あれがC-2で装備された、風よけ板ですね。

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主力の降下に先立ち、20名の空挺隊員が先遣として降下しました。

 
先遣隊により降着地域が確保されると、主力の降下が始まります。

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主力の1番機として飛来したのは、402飛行隊(入間)所属のC-1 020号機でした。

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続いて、2番機として、402飛行隊のC-1 025号機が飛来しました。

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3番機として飛来したのは、401飛行隊(小牧)所属のC-130H 076号機です。

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1・2番機からは空挺団の隊員が降下しましたが、
3番機から降下したのは、アメリカの第25師団第4空挺旅団戦闘団の隊員です。

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第4空挺旅団戦闘団の隊員が使用する落下傘は、T-11パラシュートで、
空挺団の隊員が使用している13式空挺傘とは傘の色が違い、地上からも一目で分かりました。

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3番機は2番機に続いて降下したため、上空では、
日米両方の落下傘を同時に見ることができました。
 
アメリカのT-11パラシュートの外見上の特徴は、他とは違う四角形で、
傘の膨張率が増えたことにより、開傘時の衝撃・空中での揺れ・着地衝撃が低減され、
それまで使用されていたT-10落下傘よりも安全性が向上した落下傘なんだとか。
(参考:公式配信動画より)

 
4番機として飛来したのは、401飛行隊所属のC-130H 084号機です。

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第1梯隊の最終5番機として進入してきたのは、この日2回目となるC-2 207号機。
先ほどは先遣隊を降下させましたが、今度は主力を降下させます。

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以上5機からの降下が、「主力・第1梯隊」という区分でした。

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隊員を降下させ終わると、それぞれの輸送機は左へ旋回し、次の降下に備えます。
数分後に演習場に再び進入して、「主力・第2梯隊」の降下が行われました。

第2梯隊は引いた写真で。

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第1梯隊の輸送機がそのまま第2梯隊となるため、2度目の降下も降下順は変わりません。
 
上の写真は、1・2番機から降下した空挺団の隊員に続いて、
3番機から、第4空挺旅団戦闘団の隊員が降下する様子です。
60名近くが、同時に習志野の空で降下していたことになりますね。

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最終5番機(C-2)からの降下が終わり、今年の落下傘降下も終了です。

初参加のC-2は、この日、先遣隊・第1梯隊・第2梯隊と、あわせて3回降下を披露し、
現地のカメラ勢は相当盛り上がっていた感じがします。

 
戦闘展示としては、降下した空挺団による第1次目標線の確保後、
ヘリボン部隊・水陸機動団による第2次目標線の確保と続きます。

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UH-1からは、ギリースーツの狙撃斑が飛び降り…
(※実際に飛び降りる高度はもっと下です)

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偵察部隊とオートバイを乗せたCH-47も飛来してきました。

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AH-1Sも飛来し、降下した空挺部隊を攻撃するために前進してきた敵装甲部隊を攻撃します。

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先遣の偵察小隊を輸送するために、CH-47からエキストラクションロープが垂らされています。

この頃になると、上陸した(という設定の)AAV7などが展開し、空砲を発射しているのですが、
後ろの方からでは空砲の音しか聞こえず…。
 

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敵の前進を困難にするための地雷原を構築すべく、
地雷散布装置を付けたUH-1も飛来してきました。

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吊り下げられた偵察小隊は、他の偵察任務に向かうため離脱していきました。
 

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続いて飛来したCH-47は、81mm迫撃砲と中距離多目的誘導弾(※)を機内搭載した機体と、
120mm迫撃砲を吊り下げた編隊でした。
 
※中距離多目的誘導弾ですが、
87式対戦車誘導弾の後継として、昨年度から空挺団に配備されているとのこと。
 

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以前は、機外搭載の機体は、120mm迫撃砲と重迫牽引車をセットで吊り下げていましたが、
今年は、120mm迫撃砲を2門吊り下げていました。

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迫撃砲が展開していきます。
 

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戦闘展示の最終盤では、10式戦車や、89式IFVも展開していたようですが、
自分の位置からはこれが精一杯。
早起きしろってことですねー…。

 
後ろから背伸びして頑張っているうちに、戦闘展示は終了。

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チヌークの編隊が木更津へ帰投していきます。

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他からの部隊も、空挺団の隊員の方々も撤収。

 
戦闘展示終了後は、ここ数年は帰るだけでしたが、
なんと今年は装備品展示が復活しました!
事前告知はなかった(知らなかっただけ?)はずなので、結構なサプライズだったような。

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ヘリが次々と演習場に着陸していきます。
 
ダウンウォッシュで巻き上げられた枯れ草が凄かったです。
全身枯れ草まみれに。
 

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戦闘車両も続々と展示位置へ。

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戦闘展示に参加した車両が、習志野の大地に勢揃いしました。

 
全ては載せられないので、気になった装備品をピックアップで。

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まずは3年ぶりに展示された機動戦闘車から。
 
3年前は、装備実験隊に所属していた試作車が展示され、
今年は戦車教導隊第4中隊所属の量産車が展示されました。

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今年は、車両にかなり近づくことができました。感謝です。

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お尻周りは、結構試作車と違うんですね。

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この日展示されていたのは、製造No.39の車両でした。
 

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はるばる長崎の水陸機動団から駆け付けたAAV7。
 
去年のニコニコ超会議でもAAV7の展示がありましたが、
明るい場所で本物を見るのは初めてです。
それにしても、水陸両用の戦闘車両は本当に背が高い…!

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特徴的な銃塔。

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この車両の所属は、水陸機動団の戦闘上陸大隊第1中隊でした。
水機団の編成は昨年3月ですが、この車両は所属が変わったばかりなのか、
ラミ加工された紙(?)が貼り付けてありました。
 

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地上チヌーク。
普段は習志野の空を飛んでいますが、こうして見ると本当に大きい…!

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お尻には脱出口があるんですね。
初めて知りました。


平成最後の降下訓練始めの記録、長くなりましたが以上です。

今年はC-2が初参加し、
来年以降も、ティルトローターな新機材、UH-X、31中期防で導入が決まった新装甲車など、
今後も戦闘展示・装備品展示が盛り上がりそうです。
時間さえあれば、行きたいと思っています。

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