品川駅改良工事レポ+高輪ゲートウェイ駅の様子(2019/05/06)
改良工事が進む品川駅と、建設工事中の高輪ゲートウェイ駅の様子を、
GW最終日の、5/6(祝)に確認してきました。
前回のレポートからは、約3ヶ月が経っています。
今回は、以下の項目について記事にしています。
①4番線の改良工事の様子
②山手線電留線の使用停止に関連した変化
③北口広場建設の様子
④新駅と、3本の新線の様子
まずは、改良工事中の4番線の様子を大井町寄りから。
<品川駅4番線 大井町寄り 2/4>
4番線の大井町寄りですが、レール敷設・バラスト散布が行われ、
架線についても、インテグレート架線のき電吊架線が吊られている状態でした(トロリ線はまだ)。
<品川駅4番線 大井町寄り 4/4>
新4番線のレールは、ホームのかなり先まで伸びていました。
<品川駅4番線 大井町寄り ホーム上屋>
ホーム上屋についても、4番線側は工事が終わっているようでした。
続いて、4番線のホーム中程の様子を。
<品川駅4番線 中程 4/4>
ホーム中程でも、レール敷設・バラスト散布が行われていました。
架線については、トロリ線の工事まで終わっている状態でした。
続いて、4番線ホームの田町寄りを。
<品川駅4番線 田町寄り 3/3>
ホームの田町寄りでも、レールが敷設され、バラスト散布が行われた状態でした。
この場所も架線工事は終わっているようでした。
続いて、山手線電留線の使用停止に関連した変化について。
<山手線電留線の架線撤去済み>
3月のダイヤ改正で使用停止となった山手線電留線ですが、
4月上旬から架線の撤去が始まり、GW前には全て撤去されました。
5/6現在、レールや架線柱はそのまま残っていますが、
そう遠くないうちに撤去作業が始まるのではないでしょうか。
<シーサスクロッシング 2/3>
山手線内回りと電留線を繋いでいたシーサスクロッシングも、
撤去が始まっていました。
使用停止から1ヶ月半、電留線のレール(写真左)は錆に覆われていました。
<2019年2月25日撮影>
また、1番線・2番線の間にあった短い引き上げ線についてですが、
引き上げ線と2番線を繋いでいた分岐器は、2月のうちに撤去済みとなっています。
(上記写真のみ2月撮影)
引き上げ線と1番線を繋ぐ分岐器は残っています(写真"シーサスクロッシング 2/3"参照)が、
こちらについても、そう遠くないうちに撤去されるでしょう。
続いて、北口広場建設の様子を。
<人工地盤の鉄柱 2/2>
2月末に北口コンコース建設が発表された頃から建ち始めた、
北口広場の人工地盤のための鉄柱ですが、随分と増えていました。
既に10本を越えていますね。
<11・12番線ホーム 新橋寄り 1/2>
北口コンコース・北口広場建設のために必要となる、既存のホーム上屋の切り下げですが、
7・8番線ホームに続き、11・12番線ホームでも上屋切り下げの準備が始まっていました。
<11・12番線ホーム 新橋寄り 2/2>
切り下げ後の上屋を支えるための部品(赤矢印)が、ホーム柱に取り付けられていました。
続いて、3本の新線と高輪ゲートウェイ駅の様子を、田町寄りから載せていきます。
<新線工事 田町寄り 3/5>
京浜東北線の北行新線については、
新立体交差の田町寄りのわずかな区間を除いて、レールの敷設が終わっている状態です。
<新線工事 田町寄り 5/5>
山手線の内回り新線・外回り新線については、
現行線との切換地点を除いて、レールが敷設され、バラスト散布が行われていました。
<新線脇 保守用側線工事 3/3>
新線の立体交差のすぐ脇で建設中だった、保守用側線と保守車両の格納庫ですが、
軌道工事や建物の外側の工事は終わったようでした。
高輪ゲートウェイ駅の様子を。
<高輪ゲートウェイ駅 1/5>
新駅の山手線ホームの北側は、ホーム上屋の足場が片付けられ、すっきりとした状態になっていました。
見た目から、東京駅東海道線ホームのような、ソーラーパネルと一体になっているタイプのようです。
<高輪ゲートウェイ駅 3/5>
新駅の2箇所の改札口のうち、北側の改札正面では、
デッキと、地上レベルに降りるための階段の工事が始まっていました。
本設のような、しっかりとした作りの階段ですが、
JR東日本が2018年9月に公表した「都市計画(素案)の概要」によれば、
最終形としては、この位置に大きな階段は無い(※)ため、
再開発が進んで、デッキが周辺のビル群と繋がるまでの仮の階段となるようです。
※ JR東日本「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について」(2018年9月25日)
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20180923.pdf
PDFの6ページ目「新駅歩行者広場の整備 デッキレベル」の図より
<高輪ゲートウェイ駅 4/5>
GW真っ最中のため、クレーン車のブームは地面に倒された休車姿勢となっていました。
<高輪ゲートウェイ駅 5/5>
新駅の山手線ホームの南側は、北側とは異なり通常のホーム上屋となるようです。
大きな開口部が2箇所ほど見えますが、半透明の採光部となるのではないでしょうか。
<新線工事 品川寄り 3/5>
新線の品川駅近くでは、新線の工事のすぐ脇で、品川駅の北口広場の人工地盤の工事が始まっています。
軌道工事・架線工事は、ほぼ終わっているようです。
<新線工事 品川寄り 5/5>
山手線の新線は、京浜東北線北行の現行線のすぐ手前で途切れている状態です。
京浜東北線の北行新線は、そのまま4番線へと伸びています。
最後に、京浜東北線南行の旧線・東海道上り本線の旧線の状況について。
切換工事で使用が停止されてからも、長いこと撤去作業が行われてこなかった、
京浜東北線南行の旧線・東海道上り本線の旧線ですが、3月頃から撤去が始まりました。
<2019年3月9日撮影>
2013年11月の第3回切換工事で使用停止になった旧田町車両センターの留置線のなかで、
「電車到着線(写真の赤矢印)」 だけは、東海道上り本線に繋がる横取装置が設置され、
唯一保守用側線に転用されていました(ただし、2018年6月のII期第1回切換工事で完全に使用停止)が、
この側線も、ついにレールが撤去されていました(撤去後写真なし)。
今回の品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺の様子は以上となります。
次回のレポートも、2~3ヶ月後を予定しています。
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コメント
最新情報の掲載、何時も有難う御座います。
数か月前までは途中下車してでも工事進捗状況をチラ見していましたが、最近は素通りが多く
ここまで進んでいるとは思いませんでした。
着々と工事は進んで、3線の切替は準備万端ですね。4番線ホームの改良も完成に近くなって来たのでは
思います。
3線の切替は田町側、川崎側、同時に行うのでしょうか、それとも田町側先行してから川崎側切替という
段階を踏むのでしょうか、興味津々です。
渋谷駅埼京線ホーム改良工事と品川駅改良工事、どちらも目が離せません。
投稿: その辺のおっさん | 2019年5月 8日 (水) 06時49分
アップありがとうございます。
線路敷設もほぼ完了しましたね。後は、切り替え箇所の準備ですね。
この秋の切り替え運休は、どうなるでしょうね。山手、京浜東北ストップで、影響おおきいですね。
昨年の京浜東北南行き切り替えは2日半。今度は、2日半では無理でしょうね!!
投稿: 通天丸 | 2019年5月 8日 (水) 22時24分
【現地MEMO 5/8夜】
内回り線のシーサス跡、分岐器部分(残っている1箇所)でのバラスト袋詰めを確認
投稿: すいごう | 2019年5月 9日 (木) 00時25分
京浜東北南行きの切り替えは、半日強でできたのでしたね、上記2日半というのは、渋谷の切り替えと勘違いしてました、
訂正します!!
ということは、秋の切り替えも、2日あれば可能ですかね!!
投稿: 通天丸 | 2019年5月 9日 (木) 02時17分
京浜東北南行きの切り替えは、半日強でできたのでしたね、上記2日半というのは、渋谷の切り替えと勘違いしてました、
訂正します!!
ということは、秋の切り替えも、2日あれば可能ですかね!!
投稿: 通天丸 | 2019年5月 9日 (木) 02時17分
記事内容と直接関係はないのですが。
京急の高架橋耐震補強が場所によって工法が違いますね。
地下から高架への箇所は鉄板巻き。
<新線工事 品川寄り 4/5>
その他の箇所は金具による補強
<新線工事 品川寄り 5/5>
地平化の影響で工法が変わったのか、興味深いところです。
投稿: von Kimura | 2019年5月 9日 (木) 21時53分
>von Kimura様
泉岳寺~北品川駅間については、2015年度に耐震補強が完了しているそうなので、
施工内容の差異は、地平化とは特に関係無さそうです。
参考:https://www.keikyu.co.jp/file.jsp?assets/pdf/company/csr/safety/2016/04.pdf
こちらのP16(pdfファイルの1ページ目)
完全にこちらの推測になりますが、写真「新線工事 品川寄り 4/5」の付近は、
高架下が利用されていないため、オーソドックスな「鋼板巻き耐震補強工法」となり、
写真「新線工事 品川寄り 5/5」の付近では、高架下が利用されているため、
壁などの支障物があっても施工が容易な「RB(リブバー)耐震補強工法」になっているのではないかな…と。
投稿: すいごう | 2019年5月10日 (金) 00時40分
連休も終わり作業も再開。
先にメモされたように内回り本線上に残った旧電留線への分岐器のバラストが袋詰めされています。
内回りと外回りの間にある引き上げ線に、バラストが入った小袋と大袋が用意されていました。
また、旧電留線に枕木と締結されたレールが置いてあります。
京急の高架橋耐震補強は早くに完了しているのですね。
旧電留線の向こうに見えるホーム下の高架柱も金具補強だったので、取り壊しを考慮しているもんだと勝手に思い込んでました。
投稿: von Kimura | 2019年5月12日 (日) 01時18分
【現地MEMO 5/13夜】
内回り線のシーサス跡、分岐器部分(残っている1箇所)について、
リード部とクロッシング部の直線レールへの置き換えを確認。残るはポイント部のみ。
投稿: すいごう | 2019年5月13日 (月) 23時52分
【現地MEMO 5/14夜】
内回り線のシーサス跡、分岐器部分(残っている1箇所)について、
残っているポイント部もバラスト袋詰めを確認。
投稿: すいごう | 2019年5月15日 (水) 00時19分
【次回記事MEMO】
京浜急行「2019年3月期決算に関する説明会 解説付き資料(機関投資家・アナリスト向け)」2019.05.17
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9006/ir_material_for_fiscal_ym8/64754/00.pdf
⇒P30に地平化後の配線図あり
投稿: すいごう | 2019年5月18日 (土) 02時29分
残った分岐レールも全てストレートレールに交換されました。
投稿: von Kimura | 2019年5月19日 (日) 07時48分
京急のほうもいよいよ動き出しますね。
大井町寄り半分は、空き地なので簡単でしょうが、泉岳寺寄り半分は、高架真下なので
難工事になりそうですね。
投稿: 通天丸 | 2019年5月19日 (日) 22時05分
電留線跡に用意されていた40本近くの枕木は、シーサスの南半分の交換で全て使用されたようです。
<新線工事 田町寄り 3/5>のあるように、山手外回りの枕木が交換されています。内回りは交換されていません。
北行新線立体交差北側は線路切り替えのために三線(京浜東北線北行、山手内外)はすでに枕木交換済みです。
外回りだけ、品川側へ延びて交換されています。線路切り替え作業用の通路を早期に確保するためではないかと考えます。
それと、写真から南へ若干行った辺りに、バラスト入りと思われる大小の袋が用意されていました。
投稿: von Kimura | 2019年5月22日 (水) 23時40分
JR、京急とは、直接関係ありませんが、東京メトロ・南北線が白金高輪から分岐して、品川駅に乗り入れする構想も、本格的に動き出したようですね。まだ、メトロからの正式発表はありませんが、こちらも実現すれば、
楽しみです。
投稿: 鉄道マニアより | 2019年5月23日 (木) 11時46分
五反田駅の山手線ホームに掲示されている、降車駅での階段エスカレーターエレベーター案内図に、新駅部分が余白で挿入されていました。
投稿: von Kimura | 2019年6月 2日 (日) 16時04分
高輪ゲートウェイ駅、工事用の保護柵も外されて
京浜東北線用のホームからホーム柵の設置が始まっていて
固定柵の部分は、ほとんど設置されているようでした。
秋に予定されている、3線同時切替えまでに
ホームの部分は完成させるのでしょうね。
品川駅の北行用4番線ホームも形が見えてきたので
秋の切替え工事を楽しみにしています。
投稿: ウエストマウンテン | 2019年6月 8日 (土) 18時30分
こんなものを発見しました。
3D再現「品川駅の完成形を予想してみた」です。もうご覧になった方もいるかも知れませんが。
https://www.youtube.com/watch?v=XpxDlnfbRpw
なかなか良く出来ていますよ。なぁ~るほどと、感心しました。
投稿: その辺のおっさん | 2019年6月20日 (木) 07時07分
一連の工事と関係あるのか分かりませんが、今日の9時半頃、札の辻に埼京線の2編成が留置されていたのですが、通常の運用なのでしょうか?
投稿: たぬき | 2019年7月 6日 (土) 20時34分
>たぬき様
相鉄直通用に増備された編成が疎開中とのことです。
直通が始まれば見られなくなる光景となります。
投稿: すいごう | 2019年7月10日 (水) 00時08分
>すいごう様
わざわざお返事頂戴し、ありがとうございます。
引き続き、記事も楽しみにしております。
投稿: たぬき | 2019年7月11日 (木) 06時47分
山手線品川駅の新駅側、切り替え後に使用する架線が既に設置されています。
現在使用中の架線に接触しないように位置は調整してあります。
投稿: von Kimura | 2019年7月17日 (水) 05時34分
>von Kimura様
いつも目撃情報ありがとうございます。
昨晩、3・4番線ホームの様子を確認したところ、
4番線側でホームの再舗装が始まっていました。
架線の件もそうですが、切換工事がだいぶ近づいてきている印象ですね。
投稿: すいごう | 2019年7月18日 (木) 02時31分
すいごう様
いつも通過で山手線情報だけですいません。
珍しく乗り換えをしました。
京浜東北線の北行新線は4番線に接続されていますね。
秋の切り替えまで残りわずかとなり、どんどん新しい形が顕れてきて観察が楽しいです。
投稿: von Kimura | 2019年7月18日 (木) 03時32分
田町ー高輪ゲートウェイ間の線路切り替え部でも、新線側架線の設置工事が行われていました。
切り替え工事当日の作業量を減らすための事前準備が進んでいますね。
投稿: von Kimura | 2019年7月23日 (火) 05時11分
レポートお疲れ様です。
高輪ゲートウェイ駅のソーラーは弊社で制作したものです。
設置した写真を探しておりましたので見れてうれしかったです。
ありがとうございました。
投稿: たみ | 2019年8月 6日 (火) 17時54分
品川駅山手線内回りの田町駅寄りの保守用線跡で新線移設後に向けたバラスト投入が始まっていました。
少し掘り下げてからバラストを投入しているようです。
投稿: von Kimura | 2019年8月 7日 (水) 01時57分
>たみ様
コメントありがとうございます。
関係者の方からのコメント、大変励みになります。
これからもよろしくお願い致します。
>von Kimura様
目撃情報ありがとうございます。
だいぶ切換工事が近づいてきている感じがしますね。
8/13に現地を確認しましたので、近いうちに記事を作成しようと思います。
投稿: すいごう | 2019年8月14日 (水) 04時24分
長期休暇のため、各地の工事現場ではクレーンアームを下ろしたり、重量物と繋ぎ強風対策をする姿が見られます。
新駅工事現場では、パワーショベルが一台稼働していました。
投稿: von Kimura | 2019年8月16日 (金) 01時18分