品川駅改良工事レポ+高輪ゲートウェイ駅の様子(2020/03/07)
開業まで残り1週間となった高輪ゲートウェイ駅と、
改良工事や再開発の進む、品川駅および駅周辺の様子を、3/7(土)に見てきました。
前回のレポート(1月25日)からは、約1ヶ月半が経っています。
今回のレポート対象は、以下の通りです。
①高輪ゲートウェイ駅と、新駅に接続する道路
②撤去が進む旧線の様子
③使用停止になった3番線の様子
④山手線電留線の跡地の様子と、京急品川駅の地平化工事について
⑤その他、品川駅で行われている改良工事について
まずは、高輪ゲートウェイ駅と、新駅に接続する道路について。
旧車両基地のど真ん中に建設された高輪ゲートウェイ駅ですが、
開業の時点で新駅に接続する道路は、「泉岳寺交差点」と「高輪二丁目交差点」から伸びる2本となります。
まずは、これまでもお伝えしている泉岳寺交差点の様子から。
<泉岳寺交差点の様子 2/3>
開業まで7日となり、接続する道路(補助332号線)は、ほぼ完成した状態でした。
<泉岳寺交差点の様子 3/3>
通行止めの手前から眺める補助332号線。
7日後が待ち遠しいです。
泉岳寺交差点からは、高輪ゲートウェイ駅の駅舎の駅名看板がはっきりと見えました。
泉岳寺交差点から移動して、もう1箇所の高輪二丁目交差点の様子を。
<第一京浜の青看板>
第一京浜の青看板も、高輪ゲートウェイ駅開業に対応した内容へ交換済みで、
「調整中」と書かれたステッカーで目隠しされていました。
<高輪二丁目交差点の様子 2/3>
こちらも、開業7日前ということで、ほぼ完成状態でした。
<高輪二丁目交差点の様子 3/3>
ちなみに、この電球色で照らされた高輪ゲートウェイ駅ですが、
パナソニック・JR東日本が共同開発した、PLC(電力線通信)で調光調色が可能な照明システムが導入されており、
日中は昼白色、夕方からは電球色…といった、天候や時間帯にあわせた調光調色が行われるそうです。
参考:家電Watch「パナソニック、高輪ゲートウェイ駅にPLCによる調光調色が可能な照明を納入」2020年3月4日
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1238853.html
「PLC(電力線通信)」とは、電源線を使って通信信号を送受信する仕組みのことで、
終電~初電の間しか工事ができない駅ホームへの調光照明の導入にあたっては、
電源線・制御線両方の施工は困難であることから、
電源線のみで調光調色が可能となるPLCが採用されたそうです。
周辺の駅でも、各種案内板などの更新が進んでいました。
品川駅の山手線ホームの駅名標は、
高輪ゲートウェイ駅が入ったものへ交換済みでした。
続いて、撤去が進む旧線の様子について。
<旧線撤去 田町寄り 2/2>
旧線の撤去ですが、田町寄りの切換地点跡では線路の撤去が終わり、
京浜東北線北行の立体交差については、盛土部分(写真 "2/2")の撤去が始まっていました。
<旧線撤去 品川寄り 2/2>
品川寄りについても、切換地点の付近では線路はすっかり撤去され、
「線路跡」から「工事現場」へと姿を変えていました。
続いて、使用停止中の品川駅3番線の様子を。
<3番線 大井町寄り 1/4>
3番線跡ですが、1ヶ月半の間にレール・枕木の撤去が終わっていました。
<3番線 大井町寄り 3/4>
線路跡には重機が留置されていました。
<3番線 大井町寄り 4/4>
ホーム端の笠石・点字ブロックも撤去されていました。
<3番線 ホーム中程 1/3>
ホームの中程でも、笠石が撤去されていました。
<3番線 ホーム中程 2/3>
ラッシュ対応として3番線側が開放されている階段脇は、
工事が始まっても、そのまま開放された状態でした。
<3番線 ホーム中程 3/3>
この付近にも、重機がもう1台留置されていました。
<3番線 田町寄り 1/3>
田町寄りでは、新ホームの基礎工事に備えたものか、
路盤が掘り下げられていました。
<3番線 田町寄り 3/3>
使用されていないエリアの上屋の撤去が進んでいた3番線ホームの田町寄りですが、
未使用エリアの上屋・鉄骨は完全に撤去され、架線柱と信号機のみとなっていました。
山手線電留線の跡地の様子と、京急品川駅の地平化工事について。
<山手線電留線跡 1/2>
山手線の電留線跡ですが、1ヶ月半のうちにバラストが撤去され、
「電留線跡」の雰囲気は無くなりました。
<山手線電留線跡 2/2>
写真左下にあった保守用車両の格納庫も、
基礎から上が撤去され、基礎とピットを残すのみの状態になっていました。
京急品川駅の高架の下には、
ショッピングモール「ウィング高輪EAST」や、ラーメンストリート「品達」が入居しており、
京急品川駅の地平化工事が明らかになった頃から、各店舗の去就が注目されていましたが…
<ウイング高輪EAST 閉店のお知らせ>
「品達」「ウイング高輪EAST」ともに、3月31日で閉店するとのことです。
付近のビルでは、飲食店やATMの閉店・撤去が続いており、
京急品川駅の地平化工事が、いよいよ本格的に始まるようです。
地平化工事に関係したものかは不明ですが、
品川駅の北側でも、京急高架下に養生シートが張られていました。
最後に、品川駅で行われているその他の改良工事をまとめて取り上げます。
まずは、北口コンコース・北口広場の整備に関連した工事から。
<北口広場の人工地盤>
北口広場の人工地盤は、線路を跨ぐ鉄骨の本数が少しずつ増えてきています。
<12番線 上屋切り下げ>
11,12番線ホームの北寄りで行われている、
北口広場の人工地盤建設のため、干渉する上屋を切り下げる工事ですが、
元々あった上屋(I期改良工事で整備されたもの)は、一部の鉄骨を残すのみとなっていました。
続いて、6番線ホームの地下から9番線ホームの地下にかけて建設中の、地下物流施設に関連した工事を。
(参考記事:2018年12月 品川駅周辺での工事+今後の切換工事について)
前回のレポートでは、以前から行われていた9,10番線ホームの地下の掘削に続き、
9番線の工事桁化が始まったことをお伝えしましたが、1ヶ月半で一気に工事が進みました。
<8,9番線の工事桁>
1/23(木)の夜に、9番線側で最初の工事桁化が行われた後、
2月に入ってからは8番線側でも工事が行われ、5~7日間隔というハイペースで工事桁化が行われた結果、
8,9番線の北寄りでは、工事桁化された区間がかなり長くなっています。
<工事桁製作中>
8,9番線で使用されている工事桁は、
山手線内回り新線の脇、高輪ゲートウェイ駅の南側で作成されていました。
北乗換通路で行われていた、9,10番線ホームへと繋がるエスカレーター(ESC)の新設ですが、
予定通り、2/1(土)から稼働しています。
<9,10番線ホームへのESC設置 2/6>
新設エスカレーターの位置ですが、15両編成の10・11号車付近となります。
<9,10番線ホームへのESC設置 4/6>
元からあったエスカレーターは使用停止となり、仮囲いで囲われていました。
<9,10番線ホームへのESC設置 6/6>
エスカレーターは完全に撤去され、
真下からは、階段の天井が見える状態になっていました。
この空いたスペースがどうなるのか、気になるところです。
今回の品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺の様子は以上となります。
次回のレポートですが、通常の改良工事レポートは2~3ヶ月後に、
高輪ゲートウェイ駅の開業については、通常レポートとは別記事で予定しています。
| 固定リンク
コメント
こんな時期に、新型コロナ肺炎騒動がますます深刻化するとは、、、この騒動さえなければ、華やかなセレモニーとともに高輪ゲートウェイ駅の新規開業祝賀が、迎えられたのですが、、、残念です。多くの客や、見物人も来ることが出来ませんからねえ、、
投稿: 鉄道マニアより | 2020年3月 9日 (月) 20時02分
いつも楽しみに拝見しております。
新型コロナの影響で祝賀行事が中止になり・・・ほんとに残念に思っています!
私は高校時代3年間、「泉岳寺」の駅を利用していたので、
色々と考えることが沢山あります!
機会があったら、高輪ゲートウェイ駅から、泉岳寺駅まで
散策してみようと思っています!!
投稿: ウエストマウンテン | 2020年3月 9日 (月) 22時23分
五反田駅ホームにある降車駅施設一覧を新駅の入ったものに差し替え作業中でした。
三日後に開業ですね。
投稿: von Kimura | 2020年3月11日 (水) 11時51分
旧電留線跡地にTC型省力化軌道用の幅広PC枕木が準備されています。
切り替え箇所を本設にする準備でしょう。
投稿: von Kimura | 2020年3月19日 (木) 14時23分
目撃情報ありがとうございます。
北口広場や京急側の工事はこれからですが、
JRの軌道工事に限れば、そろそろ終わりが見えてきたようですね。
投稿: すいごう | 2020年3月23日 (月) 02時59分