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2020年8月12日 (水)

RYZEN 7 PRO 4750G購入(2020/08/08)

AMDのAPUユーザーが待ち望んでいた、
Zen2コアを搭載したAPU「Renoir」が、8/8(土)の11時から販売が始まりました。

Dsc003552

秋葉原で当日に入手できたので、
組んだ記録、簡単なベンチ結果、Fluid Motionの動作についてアップします。


8日から発売開始となったRenoirですが、
GPUを搭載しないMatisseとは異なり、OEM向けの需要が多いためか、
2020年8月時点では、基本的にはOEM向けにのみ販売されている状態です。
 
しかし、日本国内では、Pro版の3モデルが自作市場向けにバルク販売されました。
ありがたいですね!

Dsc003552 
バルク販売のため、化粧箱・クーラーなしで、
ブリスターに入った状態で販売されていました。
 
バルク版のCPUを購入したのは、これが初めてでした。
近年は、省電力モデル以外はBOX版しか販売されないことが多いですし。

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自分が購入した店舗(ARKの実店舗)では、マザーとのセット販売でした。
 
現在使用しているマザーは300シリーズ(ASUS Prime B350M-A)のため、
Renoir対応のBIOSは提供されないでしょうから、特に不都合もなく。
もう少し上のグレードにしようかとも思いましたが、結局、同じグレードのPrime B550M-Aを購入。
 

Dsc0034522 
これまで、かなり昔に購入したドスパラBTOのミニタワーケースを使用していましたが、
さすがに古さを感じることが多く、今回はケースを新調してみました。
SilverStoneのPS16です。

Dsc003582 
それでは組み立てていきます。
裏配線スペースは確保されていますが、CPUクーラーのためのメンテナンスホールはなく、
頻繁に構成を変えるユーザー向けではないですね。

Dsc003592
B550M-Aに、4750Gとメモリを装着。
メモリは旧マシンからの流用です。

Dsc003622
PS16に収めた状態がこちら。
まぁ余裕は無いですね。

それでは最小構成で起動します。

Dsc003632
よかった、無事起動です!

Dsc003662
SSDやHDDを搭載した状態がこちら。
今回は、24ピンのケーブルとHDDのSATA電源ケーブルの2本を裏から回しましたが、
すっきりしていい感じですね。
初めての裏配線なので、試している途中は死にそうになりましたが。


組み終わったので、ベンチ結果とFluid Motionの動作結果について。

①Cinebench R20
⇒まずは、有名ベンチマークのCinebench R20から。
 ハードウェア構成は以下の通りで、CPUとマザー以外は全て共通です。

【CPU】RYZEN 5 3400G/RYZEN 7 PRO 4750G
【Cooler】サイズ KATANA5
【M/B】ASUS PRIME B350M-A/ASUS PRIME B550M-A
【Memory】Crucial CT2K8G4DFS832A DDR4-3200 16GB(8GB*2)
【GPU】N/A
【SSD】Intel 760p 256GB
【OS】Windows 10 Pro 64bit 1903

Cinebench-r20-score
コア数が倍増しているので、マルチが圧倒的な伸びを見せていますが、
シングルも25%以上アップ(389pt→496pt)している点は見逃せませんね。
Zen2コア、本当に凄い。

 
②動画エンコード
3400G導入時と同様に、FFmepgを使用して、
 約27分の動画(MPEG2-TSファイル)を、H.264/AVCへエンコードする所要時間を計測しました。

Ffmpeg
664秒が309秒と、2倍以上の高速化です!
Renoir、すごいですね…。

CPU更新時に利用する各種のベンチマークソフトは、日常的に利用するものではないですが、
FFmepgのエンコードは日常的に利用するので、ここが高速化するととても助かります。

 
③Fluid Motionの動作
⇒先に結論を書くと、Fluid Motionは問題無く動作します。
 Pro版なので、何らかの制約がかかっているかも…と心配していましたが、
 特に問題はありませんでした。

Radeon-software-ver2081<Radeon Software設定画面>
ただし、4750G搭載マシンのRadeon Softwareの設定画面には、
3000Gシリーズと同じく、Fluid Motionの設定項目は存在しませんでした。
公式には、APUには提供されていない機能となるのでしょう。
 

Bluesky-frame-rate-converter_<Frame Rate Converter設定>
そこで、Bluesky氏が開発・提供されている「Bluesky Frame Rate Converter」を利用します。
インストールし、設定画面から「AMD Fluid Motion Videoを有効にする」をチェックすると、

Radeon_software_
Radeon Softwareの設定が「カスタム」になり…

Bluesky-frame-rate-converter-version-216<Frame Rate Converter 設定後>
RYZEN 3000Gシリーズや4000Gシリーズで、Fluid Motionの利用が可能となります。

Mpc_1<MPC設定 1/3>
あとは、 MPC-HEまたはMPC-BEで、Frame Rate Converterを使用するために、
「表示」→「オプション」から設定画面を開き…

Mpc_2<MPC設定 2/3>
「外部フィルター」の「フィルターの追加」から…

Mpc_3<MPC設定 3/3>
「Bluesky Frame Rate Converter」を選択して、
外部フィルターに追加すればOKとなります。

著作権的にアレなので、動画の再生結果は載せられないですが、
動画再生時に中間フレームが生成されたことを確認しています。

 
ソフトウェアのバージョンは以下の通りです。
 
Radeon Software:Ver20.8.1
Bluesky Frame Rate Converter:Version 2.16.3


今回のRenoir導入記録は以上です。

Renoirの次世代のAPUについては、まだ詳細は明らかになっていませんが、
コードネームは「Cezanne」で、どうやらZen3コア+Vegaとなるようです。

GPU部分がVegaということで、意図的に機能が切られなければ、
引き続きFluid Motionが利用できそうですが、
その先は、Fluid Motionユーザーはどうすればいいのやら…。

 
記録として、今回の構成をメモしておきます。
赤字が新しく購入したパーツです。

【CPU】RYZEN 7 PRO 4750G
【クーラー】サイズ KATANA5
【メモリ】DDR4-3200 8GB×2枚(Crucial CT2K8G4DFS832A)
【マザーボード】ASUS PRIME B550M-A
【GPU】N/A
【SSD】Intel 760p 256GB(システム用)
【HDD】WD Red WD60EFRX(データ用)
【ドライブ】LG BH10NS30
【ケース】SilverStone SST-PS16B
【電源】ANTEC NeoECO Gold NE550G
【OS】Windows 10 Pro 64bit
【液晶】ASUS VN248H(23.8inch 1920×1080 FULL HD)

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コメント

BIOS上のAPUが4700になってますね
謎です

投稿: | 2021年2月25日 (木) 10時31分

確かに。

ご指摘いただいて初めて気がつきました。
無事に起動したので写真だけ撮って記事に添付して、内容を全く確認していなかったようで……。

現在入れているVer.1002のUEFIでは正常に4750Gと表示されているので、
初期のUEFIでの表示不具合だったのでしょうね。

投稿: すいごう | 2021年2月26日 (金) 02時59分

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