品川駅改良工事と品川駅周辺の様子(2020/09/26)
あちらこちらで工事が進む品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺の様子を、
9/26(土)に確認してきました。
前回のレポート(6月27日)からは、3ヶ月が経っています。
今回のレポート対象は、以下の通りです。
①拡幅工事が進む3番線ホーム
②北口広場の人工地盤など、品川駅の3番線以外で行われている工事
③山手線電留線の跡地での、京急品川駅の地平化工事
④高輪ゲートウェイフェスト終了後の、高輪ゲートウェイ駅前の様子
⑤高輪橋架道橋の現状
⑥撤去が進む旧線の様子
まずは、ホーム拡幅工事が進む3番線ホームについて。
<3番線 大井町寄り 1/3>
3番線の大井町寄りでは、ホーム拡幅部分のホーム桁の組み上げが始まっていました。
拡幅部分は桁構造になるようです。
<3番線 大井町寄り 3/3>
白い鉄骨は、ホーム上屋の柱になりそうですね。
<3番線 田町寄り>
ホーム中程から田町寄りでも、ホーム桁を組むための基礎工事は完了していました。
3番線では、今後はホーム桁の組み上げが本格化していきそうですね。
続いて、北口広場の人工地盤など、3番線ホーム以外の工事について。
<北口広場の人工地盤 2/2>
北口改札・北口広場のための人工地盤の工事ですが、
3ヶ月のうちにさらに進みました。
駅構内からでは、俯瞰して確認できないのがもどかしいですね.…。
続いて、6番線ホームの地下から9番線ホームの地下にかけて建設中の、地下物流施設に関連した工事を。
(参考記事:2018年12月 品川駅周辺での工事+今後の切換工事について)
<地下物流施設の工事 1/5>
8・9番線の東京寄りで行われていた工事桁化が完了した結果…
<地下物流施設の工事 2/5>
これまで行われていた9・10番線ホームの地下だけではなく、
7・8番線ホームの地下でも掘削工事が始まったようで、ホームの下に照明が灯るようになりました。
<地下物流施設の工事 3/5>
6番線と7番線に挟まれたエリアには、
掘削した土砂を搬出するためのスロープが設けられました。
<地下物流施設の工事 4/5>
スロープを使って地上へ運ばれてきた土砂は、
ベルトコンベアか何かで搬出しているようでした。
<地下物流施設の工事 5/5>
9・10番線ホームに降りるエスカレーターが撤去(移設)された箇所ですが、
どうやら、地下を掘削しているようでした。
やはり、地下の工事と干渉するためのエスカレーター移設だったようです。
続いて、山手線電留線の跡地の様子について。
<山手線電留線跡 2/2>
山手線の電留線跡地ですが、地中にあった埋設物の撤去は終わったようです。
搬出を待つ、撤去された杭などが集められていました。
だいぶ数が減っているので、そう遠くないうちに完全な更地になり、
京急品川駅の地平化工事が本格化しそうです。
3番線ホームの拡幅工事で使用される鉄骨も運び込まれていました。
夜間に、山手線の線路を跨いで3番線へ運び込まれるのでしょうね。
続いて、高輪ゲートウェイ駅前の様子を。
7/14(火)から高輪ゲートウェイ駅正面の特設会場で開催されていた
Takanawa Gateway Fest(参考:開催中の様子)は、盛況のうちに9/6(日)に終了しました。
<南エリア>
イベント終了から3週間が経ち、
北エリア・南エリアともに、屋外のテーブル・ベンチや人工芝は撤去済みでした。
<南エリア・ホールC>
南エリアでは、ホールCの側面に大きな開口部が設けられ、
内部で解体作業が本格化している様子でした。
<南エリア・未成のホールD>
解体中のホールCのさらに南側では、
イベント規模の縮小により、仮設テントが設置されず、
未成のまま終わったホールDの基礎が解体されていました。
駅の改札正面にあった大きな階段ですが、
高輪ゲートウェイフェストの終了に伴い、仮囲いが設置されて通行できなくなりました。
ご覧の通り、改札正面の階段は、再開発エリアのど真ん中に突っ込む形になっているので、
もしかすると、このまま解体されてしまうかもしれませんね。
(この階段、駅のデッキとは完全に別物として建てられているようですし…)
<水素ステーション>
このほか、高輪ゲートウェイ駅の南側では、
8/27(木)に水素ステーション「ENEOS東京高輪ゲートウェイ水素ステーション」が開所しています。
この位置は、品川開発プロジェクトの「4街区」のすぐ南側で、
将来的には5街区として開発される場所となります。
続いて、高輪橋架道橋の様子を。
4/12(日)より車両通行止めになった高輪橋架道橋ですが、
その後、歩行者用の通行帯がペイントされ、歩行者にとってはこれまでより通りやすい道路になっています。
6月の時点で、山手線や京浜東北線の桁は撤去されていましたが…
その後、中央付近で、約20メートルにわたって天井が撤去されました。
そのため、高輪橋架道橋に高輪側から進入すると、
これまでとは異なり、少し先が明るくなっています。
天井の撤去部分がこちらで、京浜東北線や山手線の新線のすぐ脇の位置となります。
ここから高輪側では、地上部分はすでに更地になっていますが、
ここから港南側については、現在でも線路の真下になります。
高輪橋架道橋の代替として整備される「第二東西連絡道路」についての港区の資料では、
令和2年度より、ここから高輪側については、地上部に新設される歩行者用の仮通路へと迂回になるようです。
最後に、山手線・京浜東北線の旧線について。
<旧線撤去 田町寄り 1/3>
大型クレーンによって、京浜東北線 北行旧線の立体交差の桁の撤去が進んでいた田町寄りですが、
3ヶ月が経ち、すっかり撤去が完了していました。
<旧線撤去 田町寄り 3/3>
走行中の電車の中からの観察のため、地下部分の撤去状況は不明ですが、
地上部分については、架線柱が2本残るのみとなっていました。
品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で行われている工事の様子は以上となります。
次回のレポートですが、約3ヶ月後、年末の予定です。
【参考資料など】
港区ホームページ 2020.01.30 第二東西連絡道路の整備について
https://www.city.minato.tokyo.jp/dobokukeikaku/dainitouzai_setumeikai.html
ENEOS 2020.08.27 東京高輪ゲートウェイ水素ステーションの開所について
https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20200827_01_2011051.pdf
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コメント
いつも投稿ありがとうございます。楽しみにしていました。
工事順調に進んでいるようですね。
東西連絡通路令和13年完成というのはずいぶんかかりますね。
京急のほうの工事着工も楽しみです。どういう手順でやるのか知りたいものです!!
投稿: 通天丸 | 2020年10月 1日 (木) 01時31分
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
>東西連絡通路令和13年完成
営業線の直下での工事となるため工事時間が限られること、
大型の機械を入れることができないことが理由のようですね。
新道の歩道部分に限れば、令和8年度には完成し、
その時点で、現道(高輪橋架道橋)は完全に通行できなくなるようですが、それでも6年先ですしね。
当分は、今の高輪橋架道橋を味わうことができそうです。
投稿: すいごう | 2020年10月 2日 (金) 02時42分
京浜急行品川駅の地平化工事が気になります。
泉岳寺駅のプラットホーム拡張との兼ね合いになるでしょうね。
特に泉岳寺~品川への連絡線を完全に作り直すので、下り線の切り替えが最初の山場になるはずですね。
投稿: 山手線の踏切 | 2020年10月 3日 (土) 15時35分
留置線跡地の部品は、3番線構築用だったんですね。
写真手前の銀色の部品は見当たらず、奥のH鋼とその奥に床材と思われる、細長いコンクリート製の板が置かれていました。
高輪ゲートウェイ駅前の大型建物も全て解体撤去されたようです。
投稿: von Kimura | 2020年10月 5日 (月) 00時30分
皆さま、目撃情報ありがとうございます。
高輪ゲートウェイフェスト会場のテント解体ですが、
9月下旬から始まり、わずか1週間で全て撤去ですか…。
最初から仮設として作られた建物、しかも営業線から離れた位置にあると解体が早いですね。
投稿: すいごう | 2020年10月 6日 (火) 01時29分
おはようございます。
今朝、通勤途中にちらっと見えましたが、3番線の大井町寄り(一番上の写真の場所)では、
ホームの床板が一部取り付けられていました。
投稿: CAO | 2020年10月16日 (金) 10時58分
目撃情報ありがとうございます。
もうホーム床板の設置が始まっているのですね。
桁ができてからは、やはりペースが早いですね。
投稿: すいごう | 2020年10月17日 (土) 00時26分
旧3番線のホーム床板は新ホーム端から旧ホーム端の順で取り付けているようです。
従来からあるホームとは繋がっていません。
撤去した旧3番線の笠石が有れば繋がっている位置まで設置済みです。
電留線跡地には次の銀色部品が並べられています。南から北へ設置が進みますね。
バラストの入った袋と、角形幅広PC枕木も用意されています。
投稿: von Kimura | 2020年10月19日 (月) 05時25分
品川駅旧3番線の拡幅工事。
桁は全て組み上がったと思われます。(現在の2番線から2両分ほど東京寄りになる感じですね。)
金曜夜に2番線の5号車付近までコンクリート板が設置されていました。
土曜日には電留線跡に多数のコンクリート板が用意されていました。
電留線跡では整地もすすんでいます。1箇所、型枠が組まれコンクリートで基礎のようなものが作られているようです。
品川高輪ゲートウェイの間にランプウェイが構築されていました。
人工路盤へ車両で物資搬入するのだと思われます。
田町駅南側の線路切り替え地点では、袋詰めのバラストが使用されています。
山手線外回りで速度制限が実施されています。
投稿: von Kimura | 2020年10月31日 (土) 20時46分
目撃情報ありがとうございます。
桁式ホームは、基礎工事が終わるとあっという間ですね。
人工地盤のあたりも、ランプができるとより工事が進みそうですし、
次回は年末頃の予定ですが、すっかり変わってしまいそうです…。
投稿: すいごう | 2020年11月 1日 (日) 02時21分
コンクリート型枠は空頭表示の柱の基礎でした。
今までなかったわけですが、ホーム拡幅工事で車両の出入りが増えるので設置でしょうか。
投稿: von Kimura | 2020年11月 2日 (月) 21時20分
品川駅の施工手順について考察(妄想)しているサイトがありました。
京急現3番線を泉岳寺方につなげて上り直通線を確保し、空いたスペースで下り線から順次切り替えるとの想定ですが、同じ手順にせよ違う手順にせよかなりの難工事になりそうな様子が伝わってきます。
http://traintrain.toratora.wiki/?%E4%BA%AC%E6%80%A5%E5%93%81%E5%B7%9D%E9%A7%85%E6%94%B9%E8%89%AF
投稿: | 2020年11月19日 (木) 18時56分
ご紹介ありがとうございます。
2027年度に地平化達成、2029年度に事業完了予定ですので、
相当に大がかりな工事になるのは間違いないでしょうね。
改良工事の工程が不明で、趣味者が予想を楽しむ段階というと、
JR側の改良工事で言うと7~8年くらい前でしょうか。
振り返ると、あの頃も懐かしいですね。
投稿: すいごう | 2020年11月20日 (金) 20時16分
品川駅の改造とは少し関係ないかもしれませんが、お隣の田町と浜松町の間で、羽田空港への新規アクセス線の新設工事が始まった模様です。もし、すうごうさんが、見られたら、ついでで構いませんので、是非紹介してほしいです。
投稿: 鉄道マニアより | 2020年11月26日 (木) 22時34分
目撃情報ありがとうございます。
ついに始まりましたか。
羽田空港アクセス線については、品川駅の調査とあわせて確認できそうなので、
車窓から確認できる範囲であれば、載せてみようと思います。
第3波到来と言われている情勢なので、
もしかすると、かなり先になってしまうかもしれませんが…。
投稿: すいごう | 2020年11月27日 (金) 03時38分
京急の施工順序の概要が出ていますね。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/339_keikyu_tosho_jigok.html
投稿: | 2020年12月12日 (土) 02時26分
リンクのご紹介ありがとうございます!
こんなありがたい資料が11月に出ていたのですね。
さっそく読み込んでみようと思います。
投稿: すいごう | 2020年12月12日 (土) 04時10分
資料をざっと読んでみましたが、
京急下り線の仮線は、現在線の東側に設けられるのですね。
施行順序を見ると、JRの旧線の位置を京急の仮線が通りそうで、
JR線の切り替えが完了してからの着工になることが腑に落ちます。
順調に進んだとしても完工まで10年かかるとのことで、
気が遠くなりそうですが、これからが実に楽しみです。
重ね重ね、資料のご紹介ありがとうございました。
投稿: すいごう | 2020年12月12日 (土) 05時48分
工事手順の妄想サイトのリンクを貼った人です。
あの通りに移設ステップ踏むのは大変そうだなと思ってましたが、実際の予定では品川駅構内は一晩で完成形に切り替わる予定なんですね。
気が早いかもしれませんが、無事に工事が終わることを祈るばかりです。
投稿: | 2020年12月21日 (月) 22時09分
京急下り線仮トンネルは開削でやるようですね、仮下り線は出口付近では
現在線より10mは離れた位置で、最深部11mと言うことは、相当大規模な
開削になりそうですね。
投稿: 通天丸 | 2020年12月22日 (火) 12時10分