品川駅改良工事と品川駅周辺の様子(2021/07/18) 新3番線は12月使用開始
品川駅改良工事と、品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺で進む各種工事の様子を、
7/18(日)に確認してきました。
前回のレポート(今年4月)からは、3ヶ月半が経っています。
今回のレポート対象は、以下の通りです。
①使用開始が近づいてきた新3番線ホーム
②京急品川の地平化工事(山手線電留線跡)
③北口広場の人工地盤の様子
④高輪ゲートウェイ駅周辺と、高輪築堤の様子
⑤高輪橋架道橋の現状
まずは、使用開始時期が明らかになった新3番線ホームの現在の様子について。
<新3番線 大崎寄り 2/7>
拡幅された新3番線ホームは、ホーム床の再舗装や照明設備の設置などが終わり、
駅名標やホームドアが未設置となっている点を除いて、ほとんど完成形となっていました。
<新3番線 大崎寄り 3/7>
ホームの南寄り(大崎寄り)には、ホームドア総合制御盤が設置されました。
<新3番線 大崎寄り 4/7>
ホームドアを設置するための据付プレートも設置済みでした。
電源・制御ケーブルを通すための穴にはカバーがかかっておらず、未使用ホームらしい光景となっていました。
<新3番線 大崎寄り 5/7>
新3番線の停車位置は、現2番線よりも後ろ(高輪ゲートウェイ側)にずれるため、
新しい停車位置にあわせたTASCの地上子も設置されていました。
無電源地上子のため、使用開始まではカバーで覆われることになりますが、
そのカバーには「2021.12 使用開始」との記載が。
品川駅の新3番線ホームは、今年12月から使用開始となるようです。
<新3番線 大崎寄り 6/7>
車両・地上間の連携に使用される地上子は電源が必要となるため、
使用開始の当日まで電源を入れなければよく、こちらは特にカバー等で覆われてはいません。
<新3番線 大崎寄り 7/7>
ホーム上屋からは、新しい場内標識も吊されていました。
<新3番線 ホーム中程 2/3>
ホームには、京浜東北線時代の青いホーム柱駅名標がまだ残っていました。
<新3番線 ホーム中程 3/3>
すでに点字ブロックの設置も終わっており、
3・4番線ホームの階段の下では、新3番線ホームに繋がっている点字ブロックが養生されていました。
<新3番線 高輪G寄り 3/3>
新3番線ホームの最後尾(高輪ゲートウェイ寄り)では、
ATOSの出発時機表示器・車掌用ITVも設置済みでした。
続いて、山手線の電留線跡などで行われている、京急品川駅の地平化工事について。
電留線跡ですが、今のところ工事らしい工事は行われていません。
バラスト等が撤去されて低くなっているため、
降雨後には、大きな池のようになってしまうようです。
続いて、北口広場の人工地盤の様子を。
工事は進んでいるはずですが、駅構内やコンコースからでは全体を俯瞰できないため、
どのくらい進んでいるのかは把握しきれませんね…。
続いて、高輪ゲートウェイ駅の周辺と、高輪築堤の様子について。
再開発エリアから出土した高輪築堤ですが、
一部を移設保存するために、石垣の撤去が始まっていました。
移設される石垣はナンバリングされ、ビニールでくるまれているものもありました。
<地下道埋め戻し跡>
再開発エリアが線路に囲まれている頃に、
新車両基地エリアと旧車両基地エリアを地下で結んでいた「高浜地下道」の、旧車両基地側のアプローチ部ですが、
埋め戻しおよび鋼矢板の撤去が終わり、すっかり姿を消していました。
新車両基地側のアプローチ部については、
現在も残っている(下写真:東海道線の車内から撮影)ので、地下道そのものは残っているのかもしれません。
現在は巨大な工事現場となっている高輪ゲートウェイ駅前ですが、本来の予定では、
東京オリンピック開催時に、パブリックビューイング会場として使用される予定でした。
すっかり東京オリンピックとは縁が無くなったように思える高輪ゲートウェイ駅周辺ですが、
意外なことに、駅の近くに大会関係者向け駐車スペースが用意されていました。
最後に、高輪橋架道橋と迂回通路の様子を。
高輪橋架道橋の代替となる新トンネル(第二東西連絡道路)の整備のため、
地下道の一部が迂回通路に切り替えられた動きについては、以前の別記事でお伝えしている通りなので、
この記事では軽く触れるだけにしておきます。
5月の迂回通路切り替え後の様子:記事
6月の迂回通路切り替え後の様子:記事
6月1日の迂回通路切り替えにより、
第一京浜から高輪橋架道橋へと繋がっていたこの場所は通行不可となりました。
フェンスの奥に高輪橋架道橋が見えますが、
地下道の「フタ」の部分の撤去が始まっているようです。
<迂回通路 2/2>
迂回通路の入口は、高輪橋架道橋よりも若干北寄りに設けられています。
<迂回通路 2/2>
通路が曲がっている場所では、視界を確保するためにシートが張られておらず、
いつ頃までかは分かりませんが、出土した高輪築堤をフェンス越しに見学することができます。
<高輪橋架道橋>
迂回通路に切り替えられず残っている区間では、
引き続き、高輪橋架道橋の低さを味わうことができます。
品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で行われている工事の様子は以上となります。
新3番線が12月に使用開始されることが明らかになったので、
次回のレポートは少し間隔を短めに、約2ヶ月後を予定しています。
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コメント
慣れとは、恐ろしいですね。もう、品川から田町間の東海道線からの車窓を見ると、高輪ゲートウェイ駅や、隣接する山手線・京浜東北線の光景が違和感なく感じてきました。京浜国道沿いに設置されていた旧・山手線・京浜東北線の線路もすべて撤去され、かってそこに電車が走行していたなんて、想像も出来ません。これからの品川駅がどんな姿に変貌していくのか、楽しみと同時に、なんともいえない寂しさも感じます。
投稿: 鉄道マニアより | 2021年7月28日 (水) 14時06分
コメントありがとうございます。
切換から時間が経ち、新鮮だったはずの光景もすっかり日常になりましたね。
再開発で誕生する新しい街はとても楽しみですが、
切換前の光景も懐かしいですね・・・。
投稿: すいごう | 2021年7月30日 (金) 16時47分
レスありがとうございました。1990年代まで、多くのブルトレ車両が
品川駅の車両基地に駐留していた時代が、はるか昔に思えますね。
まるで、通勤列車のように多くの夜行列車が東京から九州方面に
出発していた時代が懐かしいです。
投稿: 鉄道マニアより。 | 2021年8月 1日 (日) 19時20分
JR東日本が2021年9月14日(火)、山手線と京浜東北線の品川駅での乗り換えが便利になると発表しました。
現在、京浜東北線の大宮方面行きと、山手線の外回り(新宿・渋谷方面行き)は、階段・コンコース経由での乗り換えですが、
12月5日(日)の始発電車から、同じホームでの乗り換えになります。
また、1番線ホームが山手線内回り(東京・上野方面行き)専用になり、混雑緩和も図られます。
2番線乗り口は廃止され、3番線が現在の2番線になり、ホームが拡張されて、京浜東北東京・上野方面行きと、
山手線、大崎、五反田、渋谷、新宿方面行きが、同一ホームになり、乗り換えが便利になるそうです。
楽しみですね、これから京急・品川駅の地上化工事も推進されていくのでしょう。
投稿: 鉄道マニアより | 2021年9月15日 (水) 13時56分
今朝品川駅通過時に外を眺めていたところ、北側人工地盤工事現場もクレーン2台がアームを合わせて寝かしていました。
2台の距離がアームを長より若干近いので、風除けのためにそうしたのだと思います。
投稿: von Kimura | 2021年10月 1日 (金) 23時23分