RYZEN 7 5700G購入(2021/08/11) Fluid Motion動作確認など
AMDのAPUユーザーが待ち望んでいた、Zen3コア搭載の5000Gシリーズ「Cezanne」の販売が、
日本時間の8/6(金) 19時から始まりました。
昨年購入したRYZEN 7 PRO 4750Gから載せ替えたので、
簡単なベンチマークおよび、Fluid Motionの動作を確認しました。
今回販売が始まった5000Gシリーズ(Cezanne)は、BOXで販売されています。
昨年登場した4000Gシリーズ(Renoir)はバルク販売のみだったため、
APUとしては、3000Gシリーズ(Picasso)以来、2世代ぶりにBOX販売が復活したことになります。
B550チップセットは5000Gシリーズに対応しているので、
事前にUEFIをアップデートした上で、今回はCPUのみ載せ替えます。
いざ起動!
動くと分かっていても、初回起動は毎回ヒヤヒヤしますね。
特に問題なく、5700Gとして認識されました。
載せ替え終わったので、ベンチ結果とFluid Motionの動作結果について。
①Cinebench R23
⇒まずは有名どころのベンチマーク結果を。
ハードウェア構成は以下の通りで、CPU以外は全て共通です。
【CPU】RYZEN 7 PRO 4750G ⇒ RYZEN 7 5700G
【Cooler】サイズ KATANA5
【M/B】ASUS PRIME B550M-A
【Memory】Crucial CT2K8G4DFS832A DDR4-3200 16GB(8GB*2)
【GPU】N/A
【SSD】Intel 760p 256GB
【OS】Windows 10 Pro 64bit 20H2
<Cinebench実行結果>
CPU部がZen+コアからZen2コアに変わった4000Gシリーズの時ほどではありませんが、
Zen2コアからZen3コアに変わったことで、はっきりとスコアが伸びています。
手元の環境では16%ほどアップしています。
②動画エンコード
⇒3400G導入時や4750G導入時と同様に、FFmepgを使用して、
約27分の動画(MPEG2-TSファイル)を、H.264/AVCへエンコードする所要時間を計測しました。
<FFmepg実行結果>
残念ながら、Cinebenchほどの向上は確認できませんね。
それでも、1ファイルのエンコードがついに5分を切って4分台になりました。
③Fluid Motionの動作
⇒先に結論を書くと、Fluid Motionは問題無く動作します。
GPU部分は4000Gシリーズと同じVegaアーキテクチャなので、当然と言えば当然ですね。
<Radeon Software設定画面>
ただし、5000Gシリーズ向けのRadeon Softwareの設定画面には、
3000Gシリーズ・4000Gシリーズ向けに提供されていた頃と同じく、Fluid Motionの設定項目は存在しません。
公式には、APUには提供されていない機能となるのでしょう。
RYZEN 5000GシリーズでFluid Motionを使用するためには、
Bluesky氏が提供されている「Bluesky Frame Rate Converter」の導入が必要となります。
<Fluid Motion動作結果>
著作権にひっかかるので、動画の再生結果(中間コマ生成結果)は載せられませんが、
動画再生時に中間フレームが生成され、23.9fpsの動画が60fpsで再生されたことを確認しています。
Bluesky Frame Rate Converterの導入方法については、この記事の最下部に載せておきます。
今回のCezanne導入記録は以上です。
Cezanneの先のAPUについてはまだ公式発表はありませんが、
噂通りであれば、DDR5メモリー採用にあわせてGPU部がついにNavi世代に進化するため、
Fluid Motionは利用不可となります。
どうしたものやら…。
APUがダメなら、dGPUでFluid Motionが動く製品を探すことになりますが、
dGPUでは、APUよりも先にNaviアーキテクチャが投入されているわけで、
RX550やローエンド向けのR7 250が、最後のFluid Motion動作製品でしょうか。
市場に残っているうちに、在庫を確保しておいたいいかもしれませんね。
■Bluesky Frame Rate Converter 導入方法■
まず、Bluesky氏のウェブサイト(こちら)より、
Bluesky Frame Rate Converterをダウンロードして、インストールします。
<Frame Rate Converter設定>
インストール後、設定画面から「AMD Fluid Motion Videoを有効にする」をチェックします。
<Radeon Software設定>
続いて、Radeon Softwareの設定「ビデオ プロファイル」にて「カスタム」を選択すると、
RYZEN APUで、Fluid Motionの利用が可能となります。
後は、再生ソフト側でFluid Motionを利用するための設定を行います。
ここではMPC-BEで設定していますが、MPC-HEでも変わらないはずです。
<MPC設定 1/4>
MPC-HEまたはMPC-BEで、「表示」→「オプション」から設定画面を開きます。
<MPC設定 2/4>
設定画面のポップアップが開くので、
「外部フィルター」を選択し、「フィルターの追加」をクリックします。
<MPC設定 3/4>
「Bluesky Frame Rate Converter」を選択して「OK」をクリックして、
Bluesky Frame Rate Converterを外部フィルターに追加します。
<MPC設定 4/4>
設定画面で、Bluesky Frame Rate Converterについて「優先する」を選択すればOKとなります。
※私の環境ではこの設定で動作していますが、
環境によってはこの手順では動作しないかもしれません。あらかじめご了承ください。
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