品川駅改良工事と品川駅周辺の様子(2021/10/30)
品川駅改良工事と、品川駅・高輪ゲートウェイ駅周辺で進む各種工事の様子を、
10/30(土)に確認してきました。
前回のレポート(今年7月)からは、3ヶ月半が経っています。
今回のレポート対象は、以下の通りです。
①使用開始が近づいてきた新3番線ホーム
②京急品川の地平化工事(山手線電留線跡)と品川駅西口再開発など
③北口広場の人工地盤の様子
④高輪ゲートウェイ駅周辺の様子
⑤高輪橋架道橋の現状
まずは、使用開始まで約1ヶ月となった新3番線ホームの様子について。
<新3番線 大崎寄り 2/5>
使用開始まで約1ヶ月となり、4番線側との間に仮囲いが設置されている以外は、完全に完成形になっていました。
ホームの照明は点灯し、ホームドアは閉じた状態となっていました。
<新3番線 大崎寄り 4/5>
1・2番線ホームの大崎寄りには仮囲いが設置されていました。
期間は12月末までとなっているので、現2番線の使用停止に関係する資材の仮置き場と思われます。
<新3番線 大崎寄り 5/5>
現2番線側は、点字ブロックが仮設のものへ置き換えられていました。
<新3番線 高輪G寄り>
ホームの中程や高輪ゲートウェイ寄りについても、完全に完成形になっています。
<新3番線 駅名標 2/2>
新3番線では、駅名標も交換されていました。
今のところ隠されていますが、シールの下には、「高輪ゲートウェイ」や「大崎」の文字が見えます。
<新3番線 LCD発車標/ITV>
新3番線ホームにはLCD発車標も設置されました。
車掌用ITVはまだ電源が入っていませんでしたが、そう遠くなういちに電源が入るでしょう。
<1番線 LCD発車標>
LCD発車標は、1番線ホームにも設置されていましたが、
もちろん、あと1ヶ月で役目を終える現2番線ホームにはLCD発車標は設置されていません。
ホーム階だけではなく、コンコース階でもホーム切換に向けた作業が行われています。
<3・4番線 ホーム階の様子 1/3>
3・4番線へ降りる階段の頭上にある案内板も交換され…
<3・4番線 ホーム階の様子 3/3>
目隠しシールの下からは、山手線のラインカラーであるウグイス色と、
「3」「山手線」「大崎・五反田…(中略)…方面」という文字が覗いていました。
品川駅改良工事の序盤、工事の将来像が見えなかった頃は、
駅の照明を目隠しシールに反射させて案内板の文字を読み取り、切換工事後のホーム用途を予想したりしていましたね。
ホームの移転を伴う改良は今回の切換工事で終わりになるため、今後はそのような楽しみはなくなりそうです。
このほか、3番線以外でも12月5日のホーム切換に向けた動きが始まっています。
<1・2番線ホーム駅名標 1/3>
1・2番線ホームの駅名標ですが、1番線側は何も変化がありませんが…
<1・2番線ホーム駅名標 3/3>
現2番線側は交換され、シールによる目隠しが行われていました。
切換後も両側の駅名は変わりませんが、列車の向きを現す矢印が逆向きになるようです。
<1・2番線 ホーム階の様子 3/3>
1・2番線ホームのコンコース階の案内板も、既に交換が終わっていました。
続いて、京急品川駅の地平化工事と、品川駅西口の再開発について。
その一方で、品川駅高輪口の外では、地平化工事に向けたビルの解体工事が続いています。
立ち退き問題が報じられていた京急第10ビルも、すっかり姿を消しました。
付近には、京急地平化工事と並んで、品川駅の高輪口の姿を大きく変えることになる、
品川駅西口再開発(国道15号・品川駅西口駅前広場整備)のポスターが貼り出されていました。
今の景色がこうですが、ポスターを見てもまだ実感が湧かないですね…。
西口再開発に伴い、2021年3月末で「シナガワ グース」も閉館しています。
10月22日から29日まで、旧客室の窓を利用して「アリガトウ」の文字が貼り出されていましたが、
残念ながらその期間に訪れることはできませんでした…。
続いて、北口広場の人工地盤の様子を。
俯瞰できる場所がなく、工事の進捗が分かりづらい北口広場の人工地盤ですが、
3ヶ月も間が空くと、明らかに人工地盤が広がったことが分かりますね。
続いて、高輪ゲートウェイ駅の周辺の様子について。
<再開発 4街区 2/2>
高輪ゲートウェイ駅の正面(再開発計画でいう4街区)には、大型の重機が入っていました。
仮囲いに表示されている週間作業予定によると、「既存構造物調査」「仮設工事」とありました。
<ゲートウェイ駅 正面 1/2>
現在の高輪ゲートウェイ駅には、改札口正面にのみデッキが構築されていますが、
最終的には、駅舎の正面全てにデッキが構築され、4街区のビル2棟と繋がる計画になっています。
<ゲートウェイ駅 正面 2/2>
駅の正面では、現在はデッキがない部分でも基礎工事が始まっていました。
<再開発 3街区>
高輪ゲートウェイ駅の正面が4街区、道路を挟んでさらに北側が3街区になります。
その3街区では、高輪築堤の現地保存が行われるために計画変更が行われるそうです。
最後に、高輪橋架道橋と迂回通路の様子を。
<高輪橋架道橋 芝浦側>
今年5月に、高輪寄りが地上の迂回通路に切り替えられた高輪橋架道橋と、そこを通る高輪橋架道橋下区道ですが、
それ以降は大きな動きはなく、再開発と第二東西連絡道路の建設に向けた作業が続いています。
<高輪橋架道橋 旧高輪寄り 2/2>
かつての高輪寄り入口の跡がこちらですが、既にどこに何があったのか……状態です。
迂回通路は、以前と変わらずクランク部にはシートがなく、
工事の様子や、出土した高輪築堤を伺うことができます。
高輪ゲートウェイ駅付近の再開発計画(I期)は、1街区~4街区の4ブロックに分けられますが、
この付近では、高輪橋架道橋あたりを境に、
北側が再開発計画の「2街区」、南側が再開発計画の「3街区」となります。
(以下3枚の写真は、"1/3"と"2/3"が3街区、"3/3"が2街区となります)
<高輪築堤跡 3/3>
2街区では、高輪築堤のうち約40メートルが現地保存される計画になっていますが、
まさにこの部分が保存されるのかもしれませんね。
迂回通路の近くでは、雨水管か下水管かは不明ですが、
再開発工事に備えて、新しい管が敷設されていました。
品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で行われている工事の様子は以上となります。
新3番線の使用開始が12月5日に迫っているので、
その2~3週間前に、ふたたび現地を訪れたいと思っています。
【今回の参考資料】
東洋経済オンライン「京急vs.塚田農場、品川ビル立ち退き戦争勃発」(2018/09/17 6:00)
https://toyokeizai.net/articles/-/237732
東洋経済オンライン「京急、旧ホテルパシフィック「解体直前」最後の姿」(2021/10/23 5:30)
https://toyokeizai.net/articles/-/463969
JR東日本「品川開発プロジェクト(第I期)における高輪築堤の調査・保存について」(2021年4月21日)
https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210421_ho01.pdf
>残存状況が良好である公園隣接部約40メートル(2街区)を現地保存とする。
>橋梁部を含む約80 メートル(3街区)を現地保存とする。
>橋梁部(3街区)などの現地保存・公開を進めるため、3街区建物などの計画変更を行います。
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コメント
品川駅は仮囲いの撤去が始まったようで、高輪ゲートウェイ寄りの2両半ぐらいが既に撤去されていました。
投稿: Yuu-Wing | 2021年11月22日 (月) 21時47分
目撃情報ありがとうございます。
日曜日の時点では高輪ゲートウェイ寄り1両分の仮囲いが撤去されていたので、
夜ごとに、少しずつ撤去されていっているようですね。
投稿: すいごう | 2021年11月22日 (月) 23時44分