品川駅改良工事の様子(2021/12/05)-8回目の切換工事完了-
まずは、使用が始まった新3番線ホームの様子から。
<新3番線ホーム 大崎寄り>
2019年11月に行われた切換工事で、京浜東北線北行ホームとしての役目を終えてから2年、
拡幅が行われて新しくなった3番線ホームは、山手駅外回りホームとして生まれ変わりました。
<新3暗線ホームの幅>
新しい3番線ホームの幅は13メートルだそうですが、本当に広くなりましたね。
ホームの使用開始にあわせて、
ホームドアの号車番号・ドア番号ステッカーに貼られていた目隠しの紙も剥がされていました。
<新3番線 LCD発車標>
新しい駅名標やLCD発車標も、ついに使用が始まりました。
<新3番線ホーム 非常停止ボタン>
新3番線ホームに設置されている非常停止ボタンには、
切換前・切換後の両方に対応するためか『2~5番線用』と書かれており、
"今のところ" ではありますが、切換工事以降も『2番線』表記が残っています。
<旧3番線ホームの跡 2/2>
元々の3番線ホームは完全に消滅したわけではなく、
高輪ゲートウェイ寄りにごく一部が残っており、京浜東北線北行ホームだった頃の面影を残しています。
ここだけ仮囲いになっていることから察することができますが、
北口コンコースの工事が進むと消滅しそうですけれど。
続いて、切換工事後のコンコース階の様子を。
<第2ホームへの階段>
コンコース階で交換済みとなっていた案内板は一斉に目隠しシールを剥がされ、
新しいホームに対応した状態となっていました。
1・2番線ホームへの階段の頭上で「2」と表示されていた案内板については、
目隠しシールで対応されるかと思いきや、早くも撤去済みとなっていました(上写真 赤矢印の箇所)。
コンコース階では、切換工事の翌日ということもあり、
多数の案内板が用意されていました。
コンコース階で写真を撮っていると、案内板の上には昨今の情勢を強く反映した広告が。
宣伝の意図は全くありませんが、記録ということで載せておきます。
続いて、使用停止となった旧2番線の様子を。
<旧2番線ホーム大崎寄り 2/2>
長い品川駅改良工事でこれが初めてのケースになりますが、
使用停止の初日から、ホームがプラフェンスで封鎖されていました。
<旧2番線ホーム 高輪G寄り>
封鎖はホーム全域というわけではなく、高輪ゲートウェイ寄りなどでは2番線側に立ち入れる状態でしたが、
ホームのかなりの部分が封鎖されていました。
ホームドアの号車番号・ドア番号ステッカーは、
ここからは乗車できないことを案内する張り紙で隠されていました。
非常停止ボタンも、旧2番線側のものは使用停止になっていました。
<旧2番線ホーム発車標 1/2>
2番線ホームの発車標やATOS出発時機表示器も使用停止となりました。
<旧2番線ホーム発車標 2/2>
1番線ホームの発車標はLCDタイプに交換され、
2番線ホームの発車標は撤去を待つだけとなりました。
<旧2番線ホーム 駅名標>
このホームは内回り線用ホームとなったため、
旧2番線ホーム側の駅名標は矢印がこれまでとは真逆になり、高輪ゲートウェイを指すようになりました。
<ホームの仮囲い 1/2>
旧2番線ホームの封鎖は、現状では背の低いプラフェンスですが、
遠くないうちに、背の高い仮囲いによる封鎖となるはずで、
ホームの大崎寄りには、夜間工事のための仮囲いが設置されています。
<ホームの仮囲い 2/2>
仮囲い設置は12月末頃までとのことなので、
その頃には旧2番線ホームへの仮囲い設置が完了するのでしょう。
3番線ホームから撤去された仮囲いは、山手駅の電留線跡地で保管されており、
ふたたび2番線ホームへと搬入されそうです。
現在、山手駅ホームからは、久しぶりに東海道線下りホームや横須賀線ホームなどが望める状態ですが、
そう遠くないうちに、また仮囲いで見えなくなりそうです。
<そば処 常盤軒>
品川駅改良工事の着手前は、ホームのあちこちで営業していた駅そば「常盤軒」ですが、
今では、1番線ホームと13・14番線ホーム(総武快速・横須賀線ホーム)の2軒のみとなりました。
1番線ホームの「常盤軒」は、切換工事前と変わらず営業されているようでした。
品川駅改良工事での線路切換工事は、
2011年10月に行われた第1回切換工事から数えると今回が通算8回目で、これで最後となるはずです。
<ホーム用途:2021年12月>
同じ場所で撮った写真がなく、なんとも締まらない記事になってしまいますが、
10年におよぶ駅改良工事により、ホームの使い方が一変したことが分かります。
過去の切換工事でのホーム用途の変化を一覧にしたこの表も、すっかり長くなりましたね。
8回の線路切換工事のうち、趣味の観点で大きな動きがあった切換工事と言えば、
・2013年11月の第3回切換工事:新車両基地の使用開始、旧車両基地の使用が完全に停止
・2016年11月の第5回切換工事:東海道線上り線が新線に完全移行
・2018年6月のII期第1回切換工事:京浜東北線南行が新線切換
・2019年11月のII期第2回切換工事:一気に3線(山手駅・京浜東北線北行)が新線切換
あたりでしょうか。
切換工事は終わりましたが、旧2番線ホームではホームドアの撤去と固定柵の設置工事が続きますし、
しばらくは、数ヶ月おきに取材・記事化する今のスタイルを続けていくつもりです。
次回は12月末頃、駅周辺の様子も含めたフルスペック版(?)を予定しています。
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コメント
長かった品川駅改造工事も一段落したようですね。もう、JRの線路・ホームに関しては、移動・移設はないようですね。
これからは、併走する京急の地上化工事、京急北品川の高架に伴う踏切の廃止などに興味が移りそうです。
これらの工事も難工事が予想されます。何せ、JR山の手・京浜東北・東海道・横須賀、それに東海道新幹線をも
跨いでの工事ですから、、一体何年かかるのか、、、それと、高輪ゲートウェイ周囲の商業化施設の整備や、品川駅周囲の
物流センターの構想、それと東京メトロ・南北線の品川駅への新規アクセス路線の建設など、まだまだ興味は尽きません。
投稿: 鉄道マニアより | 2021年12月10日 (金) 15時44分
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
今後も品川駅周辺では工事が続くとは言え、これまでの駅改良工事とは内容がだいぶ変わるので、
どのようにまとめていくか、しばらくは試行錯誤かな……と思っています。
投稿: すいごう | 2021年12月14日 (火) 03時18分
品川駅のホーム切り替え終わりましたね。
1番線ホーム大崎寄りに2箇所あった仮囲いは掲示の通り先月で撤去されましたね。
これからは、2番線側の工事用囲いの仮設から本設への工事が始まります。
千駄ヶ谷、原宿に続く3例目のホーム切り替えです。
千駄ヶ谷では、旧ホームのフェンス下に転落防止板はついていませんでした。
原宿ではフェンス下に転落防止板が設置されています。
品川でも同様になると思われます。
3番線に切り替わった山手線外回りでは、乗車環境に小さな変化がありました。
2番線では、エスカレーターが11号車よりも東京側にありました。
そのため、新幹線からの乗り換え客が、11号車に集中して乗り込んで混雑が激しい時がありました。
11号車は五反田、目黒の私鉄乗り換え口に近いため、大きな荷物を持った乗り換え客が降車を阻む形となり、時々トラブルも起きていました。
3番線では、停車位置が東京寄りに2両分ほど移動したため、エスカレーターは10号車付近になりました。
以前に比べると、11号車の混雑は緩和された気がします。
投稿: von Kimura | 2022年1月 3日 (月) 00時20分