品川駅改良工事と品川駅周辺の様子(2022/01/30)
最初に、昨年12月で使用停止となった旧2番線ホームについて。
<旧2番線高輪寄り 1/3>
山手線ホームドアの記事でも取り上げている通り、
旧2番線ホームでは、1月中旬からホームドアの撤去が始まりました。
<旧2番線高輪寄り 2/3>
これまでの駅改良工事でよく使われていた、背の高い鉄製の仮囲いは設置されず、
プラフェンスを上下2段にして工事箇所が仕切られていました。
<旧2番線高輪寄り 3/3>
開扉状態なのに、対になるドアがない状態のホームドア。
設置途中ではまず見ることができないでしょうし、かなり貴重な光景ですね。
<ホームドア撤去状況>
ドアの撤去状況ですが、1月中旬に7号車付近の筐体がひとつ撤去された後、
1/21頃に7号車~8号車部分が、1/30までに9号車~10号車部分が撤去されました。
1/30現在、7号車~10号車部分までのホームドアが撤去済みとなっています。
<旧2番線 設備撤去>
ホームドアの撤去と並行して、旧2番線ホームに設置されていた設備の撤去も進んでいます。
上写真の2番線側には、以前はLED発車標が設置されていましたが、既に撤去されていました。
<ホーム締切状況 2/2>
ホームが使用停止となり、改良工事が行われている最中は、
使用停止となっている側は完全に封鎖され、階段脇も通行できなくなることが多いですが、
1・2番線ホームでは、ラッシュ対策のため、一部階段の2番線側も通行できるようになっていました。
<旧2番線中程>
ホームドアが撤去されていないエリアでは、プラフェンスは1段のままとなっていました。
<旧2番線大崎寄り 2/2>
ホーム中程から大崎寄りでも、ホームドア撤去に向けた準備(笠石撤去など)が完了しているので、
今後も順次撤去されていくでしょう。
そして、撤去されたホームドアの行方について。
<撤去されたホームドア 1/3>
旧2番線ホームから撤去されたホームドアですが、
電留線跡に運び込まれ、コンテナに積み込まれていました。
<撤去されたホームドア 3/3>
業者名で検索すると、産業廃棄物を運搬・処分する業者のようで、
撤去されたホームドアは廃棄となるようです。
山手線仕様のホームドアと、京浜東北線以降のホームドアでは、
コストダウンや工期短縮のために仕様が異なっており、他の駅への転用も難しかったのでしょう。
続いて、JR品川駅の西側で予定されている
京急品川駅の地平化工事と、品川駅西口再開発の様子を。
<地平化工事エリア 2/3>
京急品川駅の地平化工事が予定されているエリアのうち、
山手線電留線跡では、今のところ大きな動きはありませんでした。
<地平化工事エリア 3/3>
高輪口の外では、地平化工事に支障するエリアの建物解体が続き、
京急第10ビルも姿を消していました。
<西口再開発エリア 1/2>
西口再開発については、まだ着工までは時間があるという認識ですが、
駅前の歩道にはフェンスが設置され、再開発に向けたボーリングが行われていました。
<西口再開発エリア 2/2>
品川グースの建物は今のところ健在ですが、
内部では解体の準備が進んでいるのでしょうね。
続いて、北口広場の人工地盤の様子を京急の車内から。
<人工地盤の様子 2/2>
人工地盤もかなり大きくなり、もう地上から状態を把握するのは難しいですね。
京急の車内から確認するのが一番確実…でしょうか。
一度でいいのでプリンスホテルの中から見てみたい気はしますけど。
<人工地盤とスロープ 1/2>
人工地盤から伸びていたスロープは、
長いこと地上に繋がる寸前で途切れていましたが、工事が進み地上に繋がっていました。
続いて、高輪ゲートウェイ駅の周辺と、高輪築堤の様子について。
<ゲートウェイ駅の駅舎正面 1/2>
高輪ゲートウェイ駅の駅正面ですが、飛散防止シートで覆われた状態になっていました。
内部では、駅正面に構築されるデッキの基礎工事が行われており、
2024年の街開きに向けた工事が本格化しているようです。
<ゲートウェイ駅の駅舎正面 2/2>
このような写真が撮影できるのも、そう長くは無いはずです。
デッキ建設のため、駅正面は夜間車両通行止めとなっているようです。
<再開発4街区の様子 2/2>
高輪ゲートウェイ駅の正面は、再開発計画では「4街区」と呼ばれていますが、
その4街区では、引き続き大型重機による作業が行われていました。
<高輪築堤の場所 1/2>
4街区などの再開発エリアから出土した「高輪築堤」ですが、
一部では調査が終わったようで、すでに埋め戻されていました。
<高輪築堤の場所 2/2>
また石垣が残っている箇所もありました。
いつ頃まで残るのかは分かりませんが…。
最後に、高輪橋架道橋と仮通路の様子を。
<現状の仮通路>
2021年5月に、高輪寄りが地上の仮通路に切り替えられた高輪橋架道橋(高輪橋架道橋下区道)ですが、
その仮通路が、2021年6月以来、約半年ぶりに経路が切り替えられるとのことです。
<通路の切り替え予定>
現地の掲示によると、2/4(金)より、高輪側の出入り口が、
元々の高輪橋架道橋下区道の入口付近に移設されるようです。
<仮通路の入口>
写真奥側の横断歩道になっている場所が、元々の高輪橋架道橋下区道の入口で、
写真手前の白色のフェンスが設置されている箇所が、仮通路の新しい入口となるようです。
新しい仮通路への切り替えは2/4(金)予定のため、
記事のアップロード時点で、新しい仮通路が通行可能となっているはずです。
記事の内容とは特に関係ありませんが、
仮通路からちょうど確認できる位置にある保守基地には、ユニオン建設のモーターカーが入線していました。
<下水管・雨水管工事>
仮通路からは、高輪橋架道橋跡の隣で行われている下水管・雨水管の敷設工事の様子を覗くことができました。
<道路工事?>
さらに隣では、地面を掘り下げての工事が行われていました。
すぐ脇の管よりもさらに深いように見え、これが、高輪橋架道橋の代替となる第二東西連絡道路なのではないでしょうか。
<高輪橋架道橋>
港南寄りは、引き続き以前のままの高輪橋架道橋を通行可能です。
高輪橋架道橋には、かつで地上へと繋がる階段が2箇所存在し、
港南寄りにある階段はすでに埋め立てられ現存しませんが、中程にある階段は今も残っています。
<地上への階段 1/2>
現地を訪れた日は、階段のドアが開いて地上から光が差し込んでいました。
<地上への階段 2/2>
ドアの向こうには、地上へと続く階段が。
品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で行われている工事の様子は以上となります。
次回のレポートは、約3ヶ月後を予定しています。
【今回の参考資料】
港区ウェブサイト「高輪橋架道橋下区道の車両通行止めについて」内
『車両通行止め時の歩行者・自転車(押し歩き)通路(PDF:397KB)』(2022年2月9日閲覧)
https://www.city.minato.tokyo.jp/dobokukeikaku/documents/hokousya_02.pdf
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