羽田空港アクセス線 田町駅付近の様子(2022/02/13)
羽田空港アクセス線の建設のために、田町駅の山手線引き上げ線が撤去されることになり、
代替となる渡り線の建設が始まったのが2020年末でした(過去記事)。
それから1年が経った渡り線の様子を、2/13(日)に確認しました。
羽田空港アクセス線の東海道線との接続方法については、
2020年末の記事冒頭でもお伝えしていますが、あれから1年以上経っているので、
簡単に記載しておきます(画像は再掲です)。
アクセス線建設のためのスペースを捻出するため、田町駅の北側に存在する山手線の引き上げ線を廃止し、
「山手線外回り線」「京浜東北線南行」「東海道上り線」を順次移設して1線分のスペースを確保した上で、
単線のアクセス線を建設し、地下トンネルで東海道線と大汐線を結ぶ計画となっています。
東京都環境局 「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価書案に係る見解書
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/359_hanedaaccess_tosho_ken.html
⇒田町駅付近での工事の内容については、
上記のページのNo.3「事業の概要②の6ページ目」に工事の内容が掲載されています。
<新設渡り線 2/2>
建設開始から1年、田町駅の南側に渡り線が姿を現していました。
2つの分岐器、それを繋ぐ線路、架線の工事は終わっていました。
信号工事が終了しているかは不明ですが…。
<3番線の新設停目>
3番線(外回り)の最後尾(11号車)の位置には、停車位置目標が新設されていました。
内回りから入線するための設備となります。
<新設TASC地上子 1/2>
3番線には停車位置目標のほか、
内回りからの入線に対応した定位置停止装置(TASC)の地上子も新設されていました。
<新設TASC地上子 2/2>
「TA山下YU11-2」と書かれたTASC地上子。
TAがTASCを、Yが山手線を、Uが内回りを指し、外回り列車のみの運転であれば必要の無い設備となります。
参考までに、3番線の既設TASC地上子の画像を。
「TA山下YS11-2」と書かれており、外回りのTASC地上子であることが分かります。
最後に、田町駅の北側にある山手線引き上げ線の様子を。
<現在の引き上げ線>
この引き上げ線がいつ頃まで使用されるかは不明ですが、
渡り線が完成した(ように見える)ことから、そう長く使われることは無さそうです。
次回の記事ですが、3月のダイヤ改正後に、
引き上げ線と渡り線がどうなったかをお伝えしようと思います。
| 固定リンク
コメント
田町駅ではありませんが、隣の浜松町駅で新たな線路の敷設工事が行われていて、これは何だろう?思っていましたが、昨年投稿させていただいた事項ですが、JRh東日本より、5月21日(土)22時頃~23日(月)初電までのおよそ30時間、浜松町駅の京浜東北線のホーム拡張工事のために、ダイヤ変更が行われるとの発表がありました。京浜東北線の大船、横浜方面のホームが一部拡張されるそうですね。もし、すいごうさんが興味があれば、これらの工事のレポートも期待したいのですが、、
投稿: 鉄道マニアより。 | 2022年2月15日 (火) 18時27分
昨年は、浜松町駅についての目撃情報ありがとうございました。
浜松町駅での工事ついては、先週末に国会図書館で工事についての資料を入手できたので、
今週末にでも現地を調査して記事化する予定でした。
と言うのも、一部で田町駅での羽田空港アクセス線の工事と混同されているようだったので、
羽田空港アクセス線の記事を出している以上は、
別物だということをどこかで書いておかないと、と思っていたのでところでした。
公式に先に(?)発表されてしまい、かなり惜しかったと思っているところです……。
天気に邪魔されなければ、来週のどこかで記事を出そうと思っています。
投稿: すいごう | 2022年2月16日 (水) 00時29分