« 2023年 新年挨拶 | トップページ | 新橋駅見学ツアー「工事ヤードで感じる!鉄道発祥の地の歴史と未来を体験」参加(2022/08/27) »

2023年1月21日 (土)

仮開業150年記念「品川駅未来体感ツアー」参加(2022/06/05)

2022年6月、品川駅の仮開業150年を記念して、
6月4日,5日,11日の3日間、普段は立ち入ることができない工事中のエリアを見学できるツアーが、
JR東日本 東京支社の主催で開催されました。

6月5日の13時半コースに参加したので、その時の様子をまとめておきます。

Dsc042232

※記事のアップロードは2023年ですが、写真はすべて2022年6月当時のものです。


ツアーの集合場所は、JR品川駅の「駅たびコンシェルジュ品川」。
工事現場に入るため、安全ベストとへルメットを着用してからツアーはスタートしました。

Dsc040752 
ツアーの冒頭は、品川駅の仮開業を記念した石碑や、
かつて高輪側に存在した、旧西口改札についての説明などが行われました。
 

公開エリアの見学&解説が15分ほど行われた後で、ツアーはいよいよ非公開エリアへ。

Dsc042512
このドアの向こうは…
 

Dsc040812
かつて、品川駅に東西自由通路がなかった頃に、
乗換通路や港南側への移動ルートとして使用されていた地下通路でした…!

Dsc0408932
この地下通路は、東西自由通路の開通によって閉鎖され、以降は業務用通路として使用されてきましたが、
地下通路には、当時のフリーきっぷ案内ポスターが残っていました。
 

Dsc040912

Dsc040952
一般の駅利用者が使用する通路としては閉鎖されているため、ホームに繋がる階段も封鎖されています。
壁面には、山手線や京浜東北線のラインカラーが残されていました。
 
壁面のラインカラーは、2014年に品川駅改良工事の過程で、
一時的に姿を見せたこともありました(写真)。

Dsc040962
階段の一部は機器スペースとして利用されていました。

Dsc040992
先述の通り、この地下通路は、現在でも業務用の通路(荷物の輸送ルート)として利用されており、
ホームへと繋がる業務用エレベーターには、物流業者向けの掲示物が貼り出されていました。

Dsc041002
地下通路の見学後は、階段を上がって9・10番線ホームへ。

ここまでの見学場所は、品川駅の「過去」についての見学でしたが、
ここから先は、品川駅の「未来」を見学していくことになります。
 

品川駅では、駅構内の物流ルートとして、
先ほど見てきた地下通路を使用していますが、荷物をトラックから降ろす「荷捌き場」は港南側にあり、
JR東海が進めるリニア新幹線工事の影響で移転が必要となっています。

その移転先は品川駅の北寄り、線路やホームの真下となり、
当ブログでも何回か取り上げた「地下物流施設」として建設が進んでいます。
この日は、建設中のこの施設も見学コースとなっていました。

Dsc041012
9・10番線ホームを進んでいき…

Dsc041032
工事エリア内に入り、ここから地下にある「地下物流施設」へと降ります。
 

Dsc041082 
線路やホームの真下です!

Dsc041222
単純に線路の真下ということであれば、エキナカやコンコースが線路の真下にあることは珍しくはありませんが、
そこが工事中のエリアとなれば話は別。
当然ですが、こんな光景は初めて見ます。

Dsc042572
品川駅6~9番線の東京寄りは、
地下での工事を行うために、バラスト軌道から工事桁への置き換えが行われていますが、
あの工事桁の下を見ることができる日が来るとは…。
 

Dsc041352
地下物流施設の広い空間を見学した後は、
地下施設と駅の外部を繋ぐ地下トンネルを進んでいきます。

Dsc041632
途中、品川駅に関連する動画の紹介や、資料を閲覧できる時間が設けられました。
できあがったばかりの白いコンクリート壁を利用して、資料の投影が行われました。
(イメージとして、動画が終わった後の様子を載せておきます)

Dsc041442
双頭レールなどの鉄道資料が展示されていました。
品川駅の過去の改良工事についての工事誌も用意されており、かなり人気を集めていましたね。
 

小休止を兼ねた解説タイムが終わると、いよいよ最後の見学場所へ。

Dsc041652 
トンネルを更に進むと突き当たりになり、
右に曲がる(参考:下写真)と、地上へ上がるスロープに繋がっています。

Dsc041662

そちらへは進まず、突き当たりにあった工事用の階段を登っていくと……

Dsc041802
線路と線路の間に出ました…!
タイミングよく、ちょうど営業列車が通過していきました。

Dsc041742
そして、真上には、今まさに建設中の北口広場の人工地盤が…!!(大興奮)

見学ツアーの申込みページには、
旧地下通路と地下物流施設については見学できる記載がありましたが、
北口広場の人工地盤については事前の情報はなく、「まさかここを見せてくれるのか」という驚き。

Dsc041892
付近には、これから人工地盤の建設に使用される梁などが用意されていました。
比較対象がないので分かりにくいですが、相当な大きさでした。

Dsc041832
品川駅改良工事で、品川駅の北側に新設された保守基地ですが、
今は、北口人工地盤の建設のためのヤードとして使用されているようでした。
 

いよいよ人工地盤へと上がっていきます…!

Dsc0419332
足場階段を上がるのもこの日が初めてでした。
 

Dsc042172
階段を上がりきって人工地盤の上へ。
有料ツアーとは言え、一般人をこんなところへ案内していただけるとは…!

Dsc042082
目の前には、床板もない、梁だけの状態の人工地盤が。

Dsc042312 
梁の間からは、直下にある線路が見えました。
素敵体験すぎます。

Dsc042152_20230121045501

Dsc042152  
人工地盤の組み立てに使用されているクレーンの、人間の背丈よりも大きなクローラー。

Dsc042042_20230121043401 
クレーンは650t吊り仕様だそうで。
ちょっとイメージが湧かない重量ですね。
 

Dsc042032

Dsc042202
営業線の直上での施工ということで、各所には注意書きが。

Dsc042052
人工地盤の上から高輪側を。
北口広場が完成すればこの付近に立ち入ることはできそうですが、
その頃には北口駅ビルが建っているので、高輪側を見通すことは出来なくなっているでしょう。

Dsc042222
5・6番線ホーム(写真奥)や7・8番線ホーム(写真手前)では、
人工地盤建設のため、いったん完成していた上家が切り下げられたことがよく分かります。
 

人工地盤での滞在時間はわずか10分ほどでしたが、
工事中のエリアに立ち入ることができた、非常に貴重な時間でした。

ここから先は、来たルートを戻って集合場所の「駅たびコンシェルジュ品川」に戻ります。

Dsc042322

Dsc042372

Dsc042412

Dsc042492
地下物流施設を通った後は、地下通路は通らずに9・10番線ホームを通って集合場所へと戻りました。


2022年6月に行われた、工事中の品川駅を見学する、文字通り神のようなツアーの様子は以上です。
業務用通路として残っている地下通路、完成後も一般利用者の目に触れることはない地下物流施設や、
さらには工事中の北口人工地盤に立ち入ることが出来る日がくるとは思っていなかったので、
本当に満足度の高いツアーでした。
 
ツアー関係者の皆様に感謝しつつ記事を締めたいと思います。

|

« 2023年 新年挨拶 | トップページ | 新橋駅見学ツアー「工事ヤードで感じる!鉄道発祥の地の歴史と未来を体験」参加(2022/08/27) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2023年 新年挨拶 | トップページ | 新橋駅見学ツアー「工事ヤードで感じる!鉄道発祥の地の歴史と未来を体験」参加(2022/08/27) »