品川駅改良工事と品川駅周辺の様子(2022/12/29)
まずは、固定柵の設置が完了した旧2番線ホームについて。
<2番線の固定柵 3/3>
2021年12月にホームが使用停止となり、2022年1月頃からホームドアの撤去作業が行われていた旧2番線ホームですが、
2022年7月頃には、固定柵の設置工事が完了していたようです。
品川駅で2010年頃から行われていた、
線路切換工事やホーム移設を伴う改良工事は、すべて完了したことになります。
続いて、北口広場の人工地盤や、
線路やホームの直下で行われている地下物流施設の建設工事の様子を。
<人工地盤の様子 1/2>
人工地盤全体を俯瞰できる場所がないので、どうしても分かり辛い写真になってしまいますが、
工事は着実に進んでいるようです。
<人工地盤の様子 2/2>
現地を訪れたのが年末だったため、クレーン車はすべてブームを降ろした状態でした。
<13,14番線ホームの様子 1/2>
昨年の記事で、13,14番線ホームで行われていた工事について、
「ホームドア工事の可能性がある」と書きましたが、それは誤りでした。
正しくは、9,10番線ホームや11,12番線ホームでも行われた、
北口コンコース建設に伴う、ホーム上屋の切り下げ工事でした。
<13,14番線ホームの様子 2/2>
既存の上屋を支える鉄骨の下に、新たに真横に伸びる鉄骨が取り付けられていました。
<15番線ホームの様子>
ホーム上屋の切り下げ工事は、15番線ホームでも始まっていました。
また、北口コンコース建設工事に伴い、
13,14番線ホームでは、1/31(火)から、北乗換通路に繋がる階段が閉鎖されるとのことです。
<13,14番線ホームの階段閉鎖 2/2>
幅員縮小ではなく完全な閉鎖のため、 利用する際は注意が必要になりそうです。
【2/4 18:40追記】 <13,14番線ホームの階段閉鎖後>
2/4(土)の日中に現地の様子を確認したところ、
東京寄りの階段は閉鎖されていましたが、階段に隣接するエスカレーターは稼働している状態でした。
確かに、「階段が閉鎖」されていますね。記事は訂正致しました。
<11,12番線ホームの階段縮小 2/2>
このほか、11,12番線ホームでも、
1/31(火)から、北乗換通路に繋がる階段の幅員が縮小されるとのことです。
続いて、地上から工事の様子を知ることができない、地下物流施設の工事について。
9,10番線ホームでは、ホーム直下で地下物流施設の建設工事が続いており、
ホーム下での溶接作業による煙や光が発生する旨のお知らせが、仮囲いに掲示されていました。
続いて、JR品川駅の西側で本格化している京急品川駅の地平化工事と、
品川駅西口での再開発の様子を。
<山手線電留線跡 1/5>
山手線の電留線跡地は、工事車両が通行するための鉄板が敷かれ、完全に工事現場に変わっていました。
<山手線電留線跡 4/5>
電留線跡地にはタワークレーンが建てられ、各種の資材が運び込まれていました。
<山手線電留線跡 5/5>
工事現場の中に建つタワークレーンの基礎を近くで見ることができる機会はほぼありませんが、
この現場では、品川駅1番線の脇に立っているので、ホームから観察可能でした。
<京急品川駅 2,3番線ホーム>
京急品川駅では、ホームの仮設化が始まっています。
夜間に軌陸車が使用されるため、駅の南側の線路には踏板が敷かれていました。
高架橋を支える柱なども、仮設化に向けた工事が始まっているようでした。
解体が進む「シナガワグース」は、かなり背が低くなっていました。
2022年12月現在、17階より上までの解体が完了していました。
<環状4号線 橋脚>
品川駅の北寄りで、駅の東側と西側を繋ぐ「環状4号線」の延伸部分ですが、
一部の橋脚については、既に姿を現していました。
(写真は京急線の車内から撮影)
環状4号線の橋脚などが建ち始めるのはまだ先だと思い込んでいたので、
現地で橋脚を見た時には驚きでした
続いて、高輪ゲートウェイ駅の周辺の様子について。
<高輪ゲートウェイ駅舎>
高輪ゲートウェイ駅舎の正面は、以前と変わらず飛散防止シートで覆われている状態でした。
<暫定デッキの現状 1/4>
駅正面の暫定デッキは、駅正面で行われている再開発にあわせて一部が閉鎖され、工事が行われていました。
<暫定デッキの現状 2/4>
この位置に仮囲いがなかった頃は、親子連れや再開発ウォッチャーが、
工事の様子や各種の重機を見学しているスポットでしたが、親子連れ向けには代替となる場所が用意されています。
<暫定デッキの現状 3/4>
再開発エリアに面した仮囲いの一部がアクリルになっており、工事を眺めることができるようになっていました。
<暫定デッキの現状 4/4>
工程についての簡単な解説も。
これは親子連れ以外も助かりますね…!
<再開発4街区 北側 1/2>
高輪ゲートウェイ駅の前面、再開発計画の「4街区」のうち北側では、
地下階および1階までの鉄骨組み上げが終わり、2階より上の鉄骨組み上げが始まったところでした。<再開発4街区 北側 2/2>
タワークレーン4基が立ち並ぶ姿は壮観ですね。
<再開発4街区 南側>
4街区の南側では、地下階から1階までの鉄骨が組み上げられている途中のようでした。
<高輪ゲートウェイ駅 バス停>
高輪ゲートウェイ駅前の歩道には、新たにバス停が設置されていました。
2022年11月1日(火)のダイヤ改正で運行が始まった、東急バス 渋43系統のバス停とのことで、
渋谷駅から大崎駅・品川駅を経由して高輪ゲートウェイ駅までを結ぶ系統だそうです。
最後に、高輪橋架道橋と仮通路の様子を。
高輪寄りが地上の仮通路に切り替えられている高輪橋架道橋(高輪橋架道橋下区道)ですが、
2021年5月・同年6月・2022年2月に続き、2022年11月16日に通路が切り替えられました。
2022年2月から11月までの仮通路の入口は、
高輪橋架道橋を車が通行できた頃の車道の付近にありましたが、完全に工事中のエリアとなっていました。
仮通路からは、高輪橋架道橋下区道の代替として建設が進む、
「第二東西連絡道路」のボックスカルバートが見えるようになっていました。
ここで見えている区間は、第二東西連絡道路のごく一部なので、
道路の供用開始はまだまだ先となります。
(歩行者部分が2026年度予定、車道部分が2031年度予定)
高輪橋架道橋の港南寄りについては、引き続きトンネルのまま残っていますが、
JR東日本 東京工事事務所が編集している「東工技報」の2021年度版によると、
令和5年度に、歩行者用通路が架道橋に隣接する放水渠(※下図参照)を通るルートに切り替えられるようなので、
いわゆる「お化けトンネル」を通ることが出来る残り時間は、あまり長いものではなさそうです。
品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で行われている工事の様子は以上となります。
2010年頃から行われてきた、線路切換工事やホーム移設を伴うJR品川駅の改良工事については、
このブログでは2011年頃から記事を出してきましたが、今回のレポートで最後となります。
品川駅周辺では、今後も北口広場の建設、西口の整備や、京急側の地平化工事が続いていくので、
そちらについては、引き続き現地の様子をチェックしていきたいと思います。
次回は、約3~4ヶ月後を予定しています。
【今回の参考資料】
JR東日本 東京工事事務所 東工技報 Vol.32(2018年度)P182「第2東西連絡道路(工事桁架設)」
JR東日本 東京工事事務所 東工技報 Vol.35(2021年度)P94「第二東西連絡道路整備(Ⅲ.Ⅳ期)」
港区ホームページ「第二東西連絡道路の整備について」(最終更新:2022年4月2日) 工事説明会説明資料 P17,P19
https://www.city.minato.tokyo.jp/dobokukeikaku/documents/setsumeisiryou.pdf
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