銚子電鉄の様子(モーターカー入線など)+銚子観光(2023/05/13)
今年はGW明けの5/13(土)に銚子に行ってきました。
銚子訪問は、昨年4月以来なので約1年ぶりになります。
2022年から2023年にかけては、去年の変電所更新のような大きな変化はなかったものの、
小さな変化がいくつかあったので、それらをまとめていきます。
まずは、笠上黒生駅の軌道モーターカーについて。
<笠上黒生駅の側線>
今年4月頃から確認されていたようですが、
笠上黒生駅の側線に点検台付きのモーターカーが留置されています。
銚子電鉄の架線点検では、これまで引退した電車に木製の架線点検台を乗せて架線点検車としており、
(デハ301→デハ801→現行のデハ1002)
き電停止中の作業を目的とした、いわゆる保守用車の入線は初となるのではないでしょうか。
どこまで立ち入ってよいか分からないので、駅の階段から遠巻きに撮影。
不鮮明ですが、銘板を。
松山重車輛工業の「MR2552」、製造は平成18年3月とのことです。
MR2000番台のモーターカーは10トン未満の小型機だそうで、確かに小さいですね。
銚子電鉄の架線点検作業が、いつ頃デハ1002からモーターカーに移行するのかは不明ですが、
このモーターカーの入線で、架線点検車としてのデハ1002がお役御免となるのは間違いなさそうです。
(デハ1002は、仲ノ町車庫で入換用車両として使用されているようなので、完全に引退となるわけではないでしょうが)
続いて、この日運用されていた車両について。
訪問した5/13(土)は、午前中に団体列車が設定されていました。
<銚子駅>
どのような団体主催の列車だったかは不明ですが、2002Fが充当されていました。
<笠上黒生駅>
通常のダイヤでは見ることのできない、日中時間帯の笠上黒生の交換を見ることができました。
以前はこれが日常だったのですが……
この日の日中時間帯の運用には3001Fが充当されていました。
「外川つくし」の誕生日が5月1日ということで、
現在の「澪つくし号」である3001Fにヘッドーマークが掲出されていました。
先ほどの2002Fと、この3001Fですが、
車端部に、しなの鉄道169系の座席が2022年11月に設置されています。
(参考:https://www.choshi-dentetsu.jp/news/4308/)
2席の頭上には、しっかりと座席番号プレートも用意されていました。
(追加料金不要の自由席ですが、こういう細かいところがいいですね)
しなの鉄道の169系の座席ということで、背面にはライナー券入れが健在でした。
この座席の設置ですが、国土交通省の補助金が活用されているようです。
続いて、この日の仲ノ町車庫の様子を。
<仲ノ町駅>
仲ノ町に移動した頃には、団体運用に就いていた2002Fはすでにパン下げの状態でした。
2002Fは、昨年12月に乗務員室ドアと客室ドアが北陸鉄道8802Fのものへと交換されました。
ドア部分はステンレス無塗装のままで、銚子電鉄では初のスタイルとなっています。
(参考:https://twitter.com/choden_inubou/status/1605166455191846913)
この姿の2002Fは初めて見ましたが、けっこう似合っていましたね。
取り外された2002Fのドア(写真右側)と、デキ3。
デキ3は、車齢100年となる2022年にあわせて再塗装などが行われたため、かなり綺麗な姿となっていました。
一方で、屋根に点検台を乗せて架線点検車として使用されているデハ1002は、ご覧の状態です。
そのデハ1002ですが、朽ちる一方というわけでもなく、
外れていた乗務員室の手すりが取り付けられていたり、貫通扉の一部が再塗装されていたりと、
部分的ではありますが、手は入れられているようです。
先述の理由で、デハ1002が今後どうなるかは不明なところです。
続いて、ここまで取り上げていない車両・駅について軽く触れておきます。
<外川駅>
外川駅のデハ801は、2022年4月に株式会社BAN-ZIによる再塗装が行われ、ふたたび綺麗な姿となっています。
(参考:https://twitter.com/banzi_official/status/1519569623179358209)
デハ801が外川駅のこの場所に移動したのが2015年頃で、
側線の分岐器もそれ以降は使用されておらず、転轍機標識の表示灯が脱落寸前の状態でした。
<笠上黒生駅>
笠上黒生駅の駅舎は、2023年3月頃にリニューアルされました。
訪れた際は閉まっていましたが、地産品のアンテナショップも開店したそうです。
笠上黒生駅の新しい変電設備は、昨年の観察時から特に変わったところは無いようでした。
笠上黒生駅の側線の一番奥に留置されているユ101は、特に変化はありません。
2023年の銚子電鉄訪問記は以上です。
去年から今年にかけては、大きな変化はありませんでしたが、
クロスシート設置・2002Fのドア交換といった、細かいですが面白い変化がありました。
笠上黒生駅のモーターカーも気になりますし、来年もまた現地へ行きたいと思います。
最後に、銚子電鉄以外の銚子観光などについて。
<銚子駅>
今年も銚子入りにはB.B.BASE佐倉・銚子号を利用しました。
B.B.BASE、車両外側については大きく手を加えられたわけではないのに、
白地に大きく数字と文字を入れる大胆なラッピングのお陰か、通勤電車の雰囲気はほとんど感じませんね。
<犬吠埼>
今年も犬吠埼を訪れましたが、この日は雲が出ていて風が強く、
荒々しい外房の海という印象でした。
犬吠埼灯台と、ディファレンシャルGPSのアンテナ跡地。
犬吠埼には、灯台のほかにディファレンシャルGPS(DGPS)のアンテナも存在していましたが、
2019年3月にDGPSの運用が終了したため、その後アンテナも撤去されました。
アンテナの撤去時期ですが、灯台の職員さんに確認したところ、コロナ禍の前には撤去されていたそうで、
運用終了から1年以内に撤去されていたようです。
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